乳児用液体ミルク、グリコと明治に初許可…消費者庁

 消費者庁は2019年3月5日、国内初となる乳児用液体ミルク(乳児用調製液状乳)として、江崎グリコと明治の商品に表示を許可した。常温でそのまま飲める手軽さから、災害現場での利用が注目されているほか、外出時や深夜の授乳などにも使うことができる。

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江崎グリコ「アイクレオ赤ちゃんミルク」
江崎グリコ「アイクレオ赤ちゃんミルク」 全 2 枚 拡大写真
 消費者庁は2019年3月5日、国内初となる乳児用液体ミルク(乳児用調製液状乳)として、江崎グリコと明治の商品に表示を許可した。常温でそのまま飲める手軽さから、災害現場での利用が注目されているほか、外出時や深夜の授乳などにも使うことができる。

 乳児用液体ミルクは、母乳が不足した場合や母乳継続が困難な場合に母乳の代替品として使用できる母乳代替食品。粉ミルクのような調乳の手間がなく、温めやお湯が不要で、常温保存も可能なため、自然災害の現場などで使いたいという声が高まっていた。保存期間は、紙パックが約6か月、缶が約1年。

 乳児用液体ミルクの普及実現に向けては、2018年8月に健康増進法などが改正され、特別用途食品における乳児用液体ミルクの許可基準が設定・施行された。

 今回、消費者庁が乳児用液体ミルクとして表示して販売することを許可したのは、江崎グリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」、明治の「明治ほほえみ らくらくミルク」の2商品。

 このうち、江崎グリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」は紙パック入り125ml。定価200円(税別)。常温で6か月保存できる。自社通販サイト「グリコダイレクトショップ」で3月5日午後4時から販売しているほか、東日本大震災から8年となる3月11日からは全国のドラッグストアやベビー専門店などでも販売を開始する。一方、明治の「明治ほほえみ らくらくミルク」の詳細は3月13日に発表予定。

《奥山直美》

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