埼玉県、第3期教育振興基本計画…2023年度までの10の目標を設定

 埼玉県は2019年3月18日、「第3期埼玉県教育振興基本計画」の策定についてWebサイトに掲載。計画の期間は2019年度から2023年度までの5年間、10の目標のもと、30の施策と155のおもな取組みを設定している。

教育業界ニュース その他
埼玉県「第3期埼玉県教育振興基本計画」
埼玉県「第3期埼玉県教育振興基本計画」 全 2 枚 拡大写真
 埼玉県は2019年3月18日、「第3期埼玉県教育振興基本計画」の策定についてWebサイトに掲載。計画の期間は2019年度から2023年度までの5年間、10の目標のもと、30の施策と155のおもな取組みを設定している。

 「第3期埼玉県教育振興基本計画」は2019年2月、定例県議会における議決を経て策定。教育を取り巻く社会の動向や第2期埼玉県教育振興基本計画の成果と課題などを踏まえ、国の第3期教育振興基本計画を参酌しながら、2019年度から2023年度までの5年間に取り組む県の教育目標と施策の体系を示している。

 埼玉県Webサイトに公開された計画書によると、第3期計画では基本理念「豊かな学びで 未来を拓く埼玉教育」を踏まえ、10の目標のもと、30の施策と155のおもな取組みを設定。これらは、おもに児童・生徒に対する施策、おもに子どもを取り巻く環境に関する施策、あらゆる年齢層に対する施策の3つに分かれている。

 たとえば、目標I「確かな学力の育成」の施策「一人一人の学力を伸ばす教育の推進」では、おもな取組みとして「埼玉県学力・学習状況調査」の実施と指導方法の改善、学習データーを活用した個に応じた学びの研究などを掲げている。目標VI「質の高い学校教育のための環境の充実」の施策「学校の組織運営の改善」では、学校における働き方改革の推進に取り組む。教職員の長時間勤務の縮減を図り子どもと向き合う時間を確保し、教育の質を向上させる。

 計画の推進に際して、市町村、学校、家庭、地域、大学・企業など、さまざまな関係者と連携・協働しながら社会全体で教育に取り組むという。また、進捗状況を把握するため、38の指標を設定。「埼玉県学力・学習状況調査」において、学力を12段階中2段階以上伸ばした生徒の割合を、小学校は現状の60.7%から69.2%を目標値とするなど、具体的な現状値と目標値とともに、指標の定義・選定理由、目標値の根拠をまとめている。

 埼玉県は第3期計画の策定にあたり、2018年9月11日から10月10日の期間に県民コメントの募集を実施。26人から79件の意見が寄せられ、その結果についてもWebサイトにて公開している。なお、計画については、2019年7月下旬を目途に、写真やイラストなどを入れた冊子を作成し、県政情報センターにおいて頒布(有償)する予定。

《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集