小1が将来就きたい職業、1位は21年連続

 子どもが将来就きたい職業1位は、1999年の調査開始以来21年連続で男の子が「スポーツ選手」、女の子が「ケーキ屋・パン屋」だったことが、クラレが2019年4月3日に発表した調査結果より明らかになった。

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男の子が将来就きたい職業
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 今春に小学1年生となる子どもが将来就きたい職業1位は、1999年の調査開始以来21年連続で男の子が「スポーツ選手」、女の子が「ケーキ屋・パン屋」だったことが、クラレが2019年4月3日に発表した調査結果より明らかになった。

 ランドセル素材などに幅広く使用される人工皮革「クラリーノ」を製造・販売する化学メーカーのクラレは、今春に小学1年生となる子どもとその親を対象にアンケートを実施し、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査した。有効回答数は子ども4,000名とその親4,000名。クラリーノ製ランドセル購入者にアンケートを行い、2018年5月から2019年1月のインターネット回答分から有効回答を抽出した。

 男の子が将来就きたい職業は、1位「スポーツ選手」20.1%、2位「警察官」14.2%、3位「運転士・運転手」8.8%。「スポーツ選手」は、調査を開始した1999年から21年連続で1位となった。内訳は、「サッカー」が昨年(2018年)から4.1ポイント増加の59.0%でトップ、「野球」は昨年から3.5ポイント落として20.6%になったものの2位、「レーサー・ライダー」5.2%が3位。

 一方で「スポーツ選手」全体の比率はここ数年減少傾向にあり、20年前から倍増している2位「警察官」(14.2%)との差が縮まってきている。「警察官」は、東日本大震災発生翌年の2012年から希望者が増加している。

 女の子が将来就きたい職業は、1位「ケーキ屋・パン屋」26.7%、2位「芸能人・歌手・モデル」9.0%、3位「花屋」6.2%。「ケーキ屋・パン屋」は、調査を開始した1999年から21年連続で1位となった。もう1つのスイーツ系「アイスクリーム屋」4.6%も過去最高の6位に上昇した。

 男の子の1位「スポーツ選手」は、女の子では昨年まで年々微減が続いたものの、今回は12位まで順位を上げた。内訳を見ると、初めて「体操・新体操」23.3%がトップになり、「スケート(フィギュアなど)」20.9%、「サッカー」16.3%が続いた。

 男の子の親の「就かせたい職業」は、1位「公務員」18.0%、2位「スポーツ選手」9.5%、3位「会社員」8.9%、4位「医師」7.0%、5位「警察官」6.0%。3位の「会社員」と6位の「研究者」(5.2%)は、ともに過去最高の順位・比率となった。

 女の子の親の「就かせたい職業」は、1位「看護師」18.9%、2位「公務員」12.4%、3位「薬剤師」8.7%、4位「医師」7.5%、5位「会社員」6.0%。1位「看護師」、3位「薬剤師」、4位「医師」といった医療系の職業が上位を占めた。「専門職」も過去最高の10位に入り、女の子にも専門知識や資格をもって働いてほしいという親の想いが感じられる結果となった。

◆男の子が将来就きたい職業
1位「スポーツ選手」20.1%
2位「警察官」14.2%
3位「運転士・運転手」8.8%
4位「消防・レスキュー隊」8.3%
5位「研究者」5.7%
6位「TV・アニメキャラクター」5.5%
7位「ケーキ屋・パン屋」3.8%
8位「医師」3.5%
9位「大工・職人」2.3%
10位「芸能人・歌手・モデル」2.0%

◆女の子が将来就きたい職業
1位「ケーキ屋・パン屋」26.7%
2位「芸能人・歌手・モデル」9.0%
3位「花屋」6.2%
4位「看護師」5.6%
5位「保育士」5.0%
6位「アイスクリーム屋」4.6%
7位「教員」4.4%
8位「医師」4.3%
9位「美容師」4.2%
10位「警察官」3.0%

《工藤めぐみ》

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