学校現場や家庭でも、新しい元号の話題が増える中で、そもそも「元号」とは何かふと考え込んでしまう読者も多いだろう。さらに、大人が自分で理解することと子どもに教えることは、また別。今までわかったつもりになっていた元号を、子どもに伝える際に役に立つ、リセマム編集部おすすめの書籍を紹介する。
「元号っておもしろい」と子どもに言わせる本
「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、多くの脚本を手がけた藤井青銅ならではのユーモアで、さまざまなランキングを使って改元理由を解説する。子どもに面白おかしく説明したい保護者におすすめ。
イラスト満載で子どもと楽しめる本
「明治」は天皇がくじ引きで決定した?天皇即位がすべてではない、改元の理由をイラストを交えて解説する。特徴的な元号をピックアップしているので、雑学として「元号」を知りたい初心者にすすめたい。
GWの家庭学習におすすめの本
改元や天皇即位に際し、公務や儀式など、皇室にまつわる情報がニュースを賑わす昨今、その基本を学べる1冊。子ども向けにわかりやすく解説されているので、長期休暇の自主学習や調べ学習におすすめ。
外出先でも手軽に読める本
前漢時代の中国で生まれたという「元号」という制度。当時から中国王朝の影響を受けた他の国や地域にも広がったが、今もまだ元号を使用しているのは日本だけだという。元号制度の背景にも言及する、中級者向けの1冊。
「元号って必要?」の疑問に答える本
「元号」と、西暦やイスラム暦の違いは何か。それは「元号は有限」であること。改元によって再びスタートに戻る元号。そんな歴史的な区切りを感じることのできる東洋ならではの文化「元号」の意義に触れながら、日本史を振り返る本。
日本初の元号「大化」から「平成」まで、その数247にものぼる。役所をはじめ諸々の書類を書くたびに、ふと「元号は不要なのでは」と頭がよぎることもあるが、その歴史はとても奥深い。新時代が始まった今、あらためてその意義と日本の歴史に触れてみてはいかがだろうか。248番目の時代が、その名の由来の通り、人々が美しく心寄せ合えるときでありますように。