神奈川県、2018年度の児童虐待相談…1,158件増で過去最多

 神奈川県は2019年6月5日、神奈川県所管の5か所の児童相談所における2018年度児童虐待相談受付件数について公表した。2018年4月から2019年3月までの虐待相談受付件数は5,348件。前年度より1,158件増え、過去最多の件数となった。

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 神奈川県は2019年6月5日、神奈川県所管の5か所の児童相談所における2018年度児童虐待相談受付件数について公表した。2018年4月から2019年3月までの虐待相談受付件数は5,348件。前年度より1,158件増え、過去最多の件数となった。

 神奈川県による児童虐待相談受付件数は、県所管5か所の児童相談所が受け付けた件数を集計したもの。ただし、横浜市・川崎市・相模原市の政令指定都市および児童相談所設置市の横須賀市は含まれない。

 2018年4月から2019年3月までの1年間における児童虐待相談受付件数は、2017年度より1,158件増の計5,348件。相談所別では、「中央」1,550件、「平塚」1,181件、「鎌倉三浦地域」453件、「小田原」714件、「厚木」1,450件となった。

 内容別件数をみると、「心理的虐待」3,211件がもっとも多い。前年度より857件増となり、全体の60.0%を占めた。ついで「身体的虐待」1,056件、「保護の怠慢ないし拒否」1,046件、「性的虐待」35件。

 対象年齢別件数は、「幼児」1,844件、「小学生」1,832件、「中学生」781件、「中学卒業以上」465件、「乳児(0歳児)」426件の順に多い。「乳児」「幼児」をあわせた「乳幼児」では、全体の42.4%にあたる2,270件となる。

 通告の経路別件数は、「警察」2,400件がもっとも多く、全体の44.9%を占めた。そのほか「近隣知人」828件、「家族親戚」633件、「学校等」559件が上位にあがっている。

 神奈川県の児童相談所虐待相談受付件数は増加傾向が続いており、過去最多となった2018年度は2014年度(2,707件)の約2倍の件数となった。なお、県所管以外の横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市のいずれも、2017年度より虐待相談受付件数(横浜市は虐待相談対応件数)が増加している。

《黄金崎綾乃》

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