文部科学白書2018、特集は高等教育グランドデザインなど

 文部科学省は2019年7月16日、2018年度「文部科学白書」の概要を公表した。「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」などの特集とともに、新しい文部科学省の創生に向けた取組みについて記述している。刊行予定は2019年7月下旬。

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2018年度文部科学白書(概要)の一部
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 文部科学省は2019年7月16日、2018年度「文部科学白書」の概要を公表した。「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」などの特集とともに、新しい文部科学省の創生に向けた取組みについて記述している。刊行予定は2019年7月下旬。

 文部科学省では、教育、科学技術・学術、スポーツ、文化芸術における施策を広く国民に紹介するため、文部科学白書を毎年刊行している。

 文部科学白書は2部構成。2018年度版は、第1部で特集1「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」、特集2「激甚化する災害への対応強化」を取り上げている。第2部は文教・科学技術施策の動向と展開をテーマに、「教育再生の着実な推進」「生涯学習社会の実現」「初等中等教育の充実」「私立学校の振興」「ICTの活用の推進」など14章が記述された。

 第1部の特集1「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」では、中央教育審議会で2018年11月にとりまとめられた答申の内容について、検討の背景や経緯を交えつつ紹介。18歳人口の減少を踏まえた高等教育機関の規模や地域配置、高等教育を支える投資などの各論や、今後の改革の方向性も記述している。

 また、2018年度は地震や豪雨、猛暑などに見舞われ、災害への対応の強化が喫緊の課題であることが再認識されたという。特集2「激甚化する災害への対応強化」では、2018年度の災害や異常気象を受けた文部科学省の対応、学校施設の耐震対策や防災機能強化、防災教育などを紹介している。

 そのほか、文部科学省の局長級幹部職員が収賄容疑などで逮捕・起訴されるという事案について、事案の経緯、調査報告の概要などについて記述。国民に信頼される新しい文部科学省の創生の在り方と実行方策についてまとめた「文部科学省創生実行計画」の内容を記した。

 2018年度「文部科学白書」は2019年7月下旬に刊行予定。文部科学省Webサイトでは、概要(PDF形式)が公開されている。

《黄金崎綾乃》

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