プログラミングも電子工作もできるPC、ベリーボックス発売

 アフターソフトは2019年7月1日、Raspberry Pi 3 Model B+の性能を極限まで高めたパソコン「ベリーボックス」を発売した。プログラミング環境を標準搭載し、電子工作用のパソコンとしても使用可能。購入してすぐに使用できる。小売価格は3万9,800円(税込)。

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動作に必要な環境をそろえたパソコン「ベリーボックス」
動作に必要な環境をそろえたパソコン「ベリーボックス」 全 4 枚 拡大写真
 アフターソフトは2019年7月1日、Raspberry Pi 3 Model B+の性能を極限まで高めたパソコン「ベリーボックス」を発売した。プログラミング環境を標準搭載し、電子工作用のパソコンとしても使用可能。購入してすぐに使用できる。小売価格は3万9,800円(税込)。

 海外では教育用のパソコンとしてラズベリーパイを使った取組みが数多く行われている。進んでいる国では、初等教育はビジュアルプログラミング、中等教育ではJavaやC++など本格的なプログラミング言語を学習する学校もある。日本では小学校でプログラミングが必修科目になることが決定しているが、環境面や学習カリキュラムは諸外国と比べるとまだまだ遅れているのが現状だという。

 プログラミングや電子工作を始めるうえで1番の挫折ポイントは「環境構築」だと言われている。新発売の「ベリーボックス」は環境構築の問題を解消。プログラミング環境を標準搭載しているほか、Raspberry Pi 3 Model B+を使用しており本体のふたを開けるだけでGPIOを使用できるため、電子工作も可能だ。

 パソコン本体、モニター、キーボード、マウス、電源、SSD、HDMI、SATA-USB変換ケーブルがすべてセットになっており、購入後すぐに使用できる点も特長の1つ。高速SSD128G搭載、専用ファン・ヒートシンク・銅板・専用ケースを使った冷却システムなどの対策により、動作速度を向上。学習用に耐えられる端末スペックを実現した。

 小売価格は3万9,800円(税込)。学習・研究用に使われることを想定して、気兼ねなく試せる価格帯だ。また、荒い使い方をしてしまったり、動作上無理なプログラムを組んでしまったりした場合、市販のパソコンでは買替えになってしまうケースもあるが、ベリーボックスは初期状態でのOSが入っているSSDなどの部品を安価で販売しているので、部品や基盤の取換えのみで再度使える状態にできるよう設計されている。

 ベリーボックスは、アフターソフトのWebサイトで購入できる。

◆ベリーボックス コンプリート
小売価格:3万9,800円(税込)

【概要】
ディスプレイ:ASUS VP228HE 21.5インチ 解像度 1920x1080 HDMI D-sub スピーカ内蔵
キーボード&マウス:TK-FDM110MBK 日本語キーボード wifi 2.4GHz ワイヤレス対応
本体基盤:Raspberry pi 3 Model B+
内部ストレージ:SSD 2.5インチ 128G
ケース:Quattro
プレインストールOS:Raspbian Stretch
電源:5V3G Raspberry Pi専用電源
冷却システム:内蔵ヒートシンク・ファン・銅板
保証書:同封

《外岡紘代》

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