すららネット、家庭学習用「AIチャットボット付き教材」共同開発

 すららネットは2019年7月17日、不動産の建築と販売を行うケイアイスター不動産とデジタル教材の開発における提携についての基本契約書を締結し、今後「AIチャットボット付きデジタル教材」の開発をともに進めていくことを合意したと発表した。

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AIチャットボット付きデジタル教材 概要
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 すららネットは2019年7月17日、不動産の建築と販売を行うケイアイスター不動産とデジタル教材の開発における提携についての基本契約書を締結し、今後「AIチャットボット付きデジタル教材」の開発をともに進めていくことを合意したと発表した。

 すららネットが提供するアダプティブな対話式ICT教材「すらら」は、小学1年生から高校3年生までの国語、算数・数学、英語の学習を先生役のアニメーションキャラクターとともに、ひとりひとりの理解度に合わせて進めることができる教材。国内の780の塾や、160の学校に導入されている。

 ケイアイスター不動産は、関東を中心に1都8県(埼玉、群馬、栃木、茨城、千葉、神奈川、福岡、愛知)で多角的な事業を展開する不動産会社。住宅デザインでは、子育て世帯層に向けて、子どもの家庭学習を促進するためリビングに「スタディカウンター」を標準仕様とするなど、普段から家庭で読書や勉強をするという習慣が身に付きやすい設計を行っている。

 両社は、家庭学習を促進するためのデジタル教材の利用についてニーズをともにし、デジタル教材の開発における提携について基本契約書を締結した。家庭学習は、保護者の働きかけや子どもの自主性に依存するため、利用継続率を高めるという課題をクリアするべく、デジタル教材に子どもの自主性を引き出すAIチャットボットを組み合わせたデジタル教材の開発を進める。開発には「すらら」が2017年より搭載している、人工知能(AI)が生徒の学習データに基づき生徒と対話することで学習意欲向上を促す「AIサポーター」の運用を通じて得られたデータを用いるという。

 今回の提携を通じ、すららネットは、学校・塾向けデジタル教材ビジネスに加え、家庭での個人学習者数を伸ばし、より多くの子どもたちが ICTを通じて学習できる環境を提供することを目指すという。また、ケイアイスター不動産は、販売する住宅の付加価値として子どもの学習促進という機能を訴求するとともに、「AIチャットボット付きデジタル教材」を月額ベースで提供するなど新たなサービス収益を上げることを目指す。

《畑山望》

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