社長の出身大学、トップは日本大学…40歳未満は慶應義塾が最多に

 帝国データバンクは2019年7月30日、「全国社長出身大学分析(2019年)」を発表した。社長の出身大学1位は「日本大学」、上場企業社長の出身大学および40歳未満の出身大学では「慶應義塾大学」が1位となった。出身大学上位30位のうち、国立大はわずか2校にとどまった。

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社長の出身大学上位30校
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 帝国データバンクは2019年7月30日、「全国社長出身大学分析(2019年)」を発表した。社長の出身大学1位は「日本大学」、上場企業社長の出身大学および40歳未満の出身大学では「慶應義塾大学」が1位となった。出身大学上位30位のうち、国立大はわずか2校にとどまった。

 「全国社長出身大学分析(2019年)」は、2019年6月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業(個人、非営利、公益法人などを除く)の社長出身大学データを抽出。約27万4,000人の出身大学をランキング形式で集計した。

 出身大学別ランキングの上位30位を見ると、「日本大学」が2万741人でもっとも多く、ついで「慶應義塾大学」1万669人、「早稲田大学」1万84人、「明治大学」8,697人、「中央大学」7,528人と続き、上位5校の順位に変動はなかった。関西圏でトップとなったのは、6位「近畿大学」6,274人。国立大学でランクインしたのは、19位「東京大学」2,627人、29位「京都大学」1,820人の2校のみとなった。上位には学生数が多い私立大学が目立ち、社長数もそれに比例したと考えられる。

 上場企業社長の出身大学別ランキングでは、「慶應義塾大学」が264人で最多。2位は「早稲田大学」187人、3位「東京大学」175人、4位「京都大学」80人、5位「日本大学」77人と続いた。そのほか上位30校には、9位「一橋大学」48人、10位「大阪大学」46人、16位「神戸大学」33人、19位「九州大学」26人、21位「東北大学」24人、23位「名古屋大学」23人、25位「横浜国立大学」22人、27位「北海道大学」20人、29位「東京工業大学」19人と、国立大学のランクインが目立った。

 年商規模別では、「10億円未満」と「10億~50億円未満」で「日本大学」が1位、「50億~100億円未満」 「100億~500億円未満」「500億円以上」は、いずれも「慶應義塾大学」が1位となった。上場企業の社長数と比例するように、「100億~500億円未満」で4位「東京大学」、「500億円以上」で2位「東京大学」、4位「京都大学」となっており、年商規模があがるにつれて国立上位校がランクインする傾向がみられた。

 社長の年代別では、「40歳未満」は「慶應義塾大学」がもっとも多く、「40代」から「80歳以上」までは各年代で日本大学がトップに。国内の大学(学部)進学率が増え続け、少子化の中でも国内大学の学生数は増加している中、大学在学中や卒業後すぐに起業するケースなどもあり、若い経営者の活躍も目立ちつつある。そうした中、「40歳未満」では2018年の5位「東京大学」に変わり、今回新たに「法政大学」が5位にランクインした。

 分析結果では、このほかに業歴別ランキング、就任経緯別ランキングも紹介。詳細は帝国データバンクのWebサイトから見ることができる。

◆全国社長出身大学分析(2019年)
【社長の出身大学上位10校】
1位:日本大学(20,741人)
2位:慶應義塾大学(10,669人)
3位:早稲田大学(10,084人)
4位:明治大学(8,697人)
5位:中央大学(7,528人)
6位:近畿大学(6,274人)
7位:法政大学(6,196人)
8位:東海大学(5,750人)
9位:同志社大学(5,204人)
10位:関西大学(4,134人)

《畑山望》

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