モノだけでなく、楽しさ・驚きも手に入れる
リテールテイメントがテーマ
今回の展示テーマは「リテールテイメント」。「リテールテイメント」とは、リテール(小売)とエンターテイメント(娯楽)を掛け合わせた、「ショッピング自体が娯楽になる体験を提供する」という意味の造語。「ただモノを手に入れるために買い物をするのではなく、文房具との出会いにワクワクドキドキするような、楽しみや驚きを提供したい」と乕間さん。
展示会場を入って一番初めには、店頭でのリテールテイメントの演出例を紹介するコーナーがありました。ただ必要なものを買うだけでなく、新しい文房具との出会いも楽しめそうな演出でした。
学校やワークスペースの“困りごと”
文房具でどう解決する?
展示会場を、大きくはKIDS、JUNIOR、WORKERの3つのゾーンに分け、さらに各ゾーンの「生活者の課題発見」「商品紹介(課題解決)」「売り場提案」のコーナーで商品を提案していました。

たとえばKIDSゾーンの「課題発見」ブースでは、学校の教室のようすが、BeforeとAfterの2つのシーンで表現されていました。
「商品紹介」コーナーでは、「課題発見」コーナーで再現された生活者の課題を解決する商品群が展示され、手に取って確認することができます。最後の「売り場提案」のコーナーでは、店頭でどのようにディスプレーすれば商品コンセプトが伝わるかが示されています。
KIDS&JUNIOR
新しい学びに対応した商品群をラインアップ
「今回の商品展開では、来年度から小学校で本格実施される新学習指導要領の内容も考慮しています」と乕間さん。たとえば、新学習指導要領で強調されている、ディスカッション中心のアクティブラーニング型授業が増えてくることによって新たに生まれるニーズに応える商品が多数展示されていました。

KIDSの課題発見ブースでは、コクヨの綿密なリサーチから抽出された困りごとを文房具で解決する提案を、Before(左)とAfter(右)の2つのシーンで表現していました。

ランドセルのBefore(左)とAfter(右)。新学習指導要領の施行によって学ぶ内容が増え、教科書も分厚くなります。「コクヨらくろくランドセル」は容量を増やしサブバックを不要にし、しかも軽量化を実現。

授業中に、ノートが途中で足りなくなったけど次ページに書くほどではない、ちょっとだけはみ出してしまう、というときに使えるのが「まとめがはかどるノートふせん」。ノートの端に貼って、ミシン目で折り返せば、ノートからはみ出すことなく収まります。
WORKER
五輪に向けテレワークをサポート
WORKERのコーナーは、2020の東京五輪を見据え、今後ニーズが高まるモバイルワークや在宅ワークなどのテレワークを快適にする商品群が展示されていました。
「課題発見」コーナーでは、カフェで仕事をすることを想定して、テーブル面を散らかさず、整然と仕事ができる、立てて使えるペンケースや、書類を飲み物でうっかり汚さないためのクリアファイルなどが展示されていました。また、ワークツールを持ち歩くことの多いモバイルワーカーのために、デバイスやコード類を整然と収納できるバッグインバッグや、書類がシワになりにくい堅めのクリアファイル、鞄の中でひっかかりにくい工夫がされたクリアフォルダーなどが展示されていました。

ツールペンスタンド「Haco・biz(ハコビズ)」は、写真たてのように立てて使えるツールケース。横広なので、電卓など幅の広い物も入れられ、スマホを立てることもでき、化粧ポーチとしても使えそう。

ハードクリヤーホルダー「モッテ」は、やや硬めの素材でできていて、鞄の中で書類がしわになりにくい。B4やA3の大きなプリントも収納できます。
そのほか、思わず「かわいい!」と声をあげてしまうようなカラフルでカワイイ文具を集めた「女子文具のコーナー」など、リテールテイメントの狙いどおり、文房具との出会いを楽しめる1日でした。この秋、店頭で出会えるのが楽しみです!