2025年の夏休みに子供とお出かけの予定がある、または検討している家庭が73%にのぼることが2025年7月2日、国内最大級の子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディの調査から明らかになった。
調査は、2025年6月19日~25日にかけて、全国の「いこーよ」会員を対象にインターネットアンケート形式で実施され、405のサンプルが集められた。
調査によると、「出かける予定がある・検討している」家庭は73%で、「どこにも出かけない」と回答した家庭はわずか2%にとどまった。また、「まだ決めていない」という家庭も25%あり、これから夏休みにかけて予定を決めていく家庭も少なくない。
夏休みのお出かけについて、「宿泊をともなう旅行を予定している」と答えた家庭は47%で、約半数にのぼった。さらに、「日帰りも宿泊もどちらも検討している」家庭が34%で、宿泊旅行を視野に入れている家庭は全体の8割を超える結果となっている。一方、「日帰りのみ」を予定している家庭は17%で、日帰りで気軽に楽しむ予定という家庭も見られた。
続いて、夏休みに予定しているお出かけ先について聞いたところ、もっとも多かったのは「プール」(50%)だった。夏の定番レジャーとして、暑さを吹き飛ばす水遊びが圧倒的な人気を集めている。ついで多かったのは、「テーマパーク・遊園地」(39%)。夏休み期間中は営業時間の延長やナイトイベントが行われる施設も多く、家族で1日中楽しめる魅力がある。さらに「お祭り」(34%)、「花火大会」(30%)と続き、夏の風物詩を楽しみにしている家庭も多数あった。
一方、「公園・総合公園」は29%にとどまった。ほかの季節では常に人気上位の公園だが、例年の猛暑を考慮すると、真夏の屋外での滞在を避ける傾向が表れている。また、「海水浴場」(25%)についても、プールと比べて日陰やクールダウンできる設備が限られることから、より慎重に検討されているようすがうかがえる。
また、行きたい場所を自由回答で聞いたところ、「プール」や「テーマパーク」といった各地域の人気施設に加え、「グランピング」や「川遊び」など、避暑地での自然体験を楽しめる場所への関心もうかがえた。さらに、「大阪・関西万博」をあげる声も複数あり、夏休みに訪問を検討している家庭も目立つ。
宿泊をともなう旅行に行く時期について尋ねたところ、最多は「8月中旬のお盆時期」(38%)だった。企業の休暇と学校の夏休みが重なるこの時期は、やはり家族の予定を合わせやすいタイミングであると考えられる。ついで「7月下旬」(35%)が続き、夏休みが始まってすぐのタイミングに旅行を計画する家庭も多い。「8月上旬(お盆前)」(30%)、「8月下旬」(29%)も3割前後の回答があり、夏休み期間を通じて宿泊旅行のタイミングはある程度、分散しているようにみえる。
宿泊旅行の行き先についてたずねたところ、「海外旅行」5%に対し、「国内旅行」が95%と大多数を占めた。海外旅行を予定している家庭からは、「子供と長期の旅行に行けるのも今のうちだから思い切って行こうと思った」「子供が中学生になったら、あまり出かけられなくなってしまうから」「子供に異文化体験をして欲しいから」などの声が寄せられた。こうした回答からは、「今しかできない」「今のうちに行っておきたい」といった思いや、家族のライフステージに応じた判断がうかがえる。
今回の調査では、夏休みにお出かけを予定・検討している家庭が7割を超えており、今年も多くの家庭が夏休みのお出かけを楽しみにしていることがわかった。行き先としては、「プール」や「テーマパーク」、「お祭り」など、夏らしいレジャーが人気を集める一方で、公園や海水浴場などの屋外施設は、暑さを考慮してか、慎重に考える家庭も少なくないようだ。
また、宿泊旅行を予定・検討している家庭は8割を超え、時期はお盆を中心に夏休み全体に広がっている傾向も見られた。海外旅行を選ぶ家庭は少ないながらも、「今のうちに」「子供に経験を」など、家族それぞれの考えやタイミングを大切にしているようすが印象的だった。