新たな教育展開を導く、子どもの関心の「見える化」iTeachersTV

 iTeachers TVは2019年10月23日、教育ICT実践プレゼンテーション「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」を公開した。ゲストスピーカーは、前編が玉川大学学術研究所の山田徹志氏、後半が玉川大学工学部教授の大森隆司氏。

教育ICT 先生
玉川大学学術研究所助教 山田徹志氏「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」前編
玉川大学学術研究所助教 山田徹志氏「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」前編 全 3 枚 拡大写真
 iTeachers TVは2019年10月23日、教育ICT実践プレゼンテーション「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」を公開した。ゲストスピーカーは、前編が玉川大学学術研究所の山田徹志氏、後編が玉川大学工学部教授の大森隆司氏。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。

 今回は「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」をテーマに、前編のゲストスピーカーを玉川大学学術研究所助教の山田徹志氏、後編を玉川大学工学部教授の大森隆司氏が担当。10月16日に前編(Vol.205)、10月23日に後編(Vol.206)が公開された。

 前編では、最初に「教育の効果」として非認知能力等(可視化しにくい子どもの力)への社会的注目について説明。可視化しにくい子どもの力の醸成は、「心の状態」の理解という教師の経験的・感覚的な知識によって支えられている。子どもの心の状態を見える化する技術を研究している山田徹志氏は、子どもの「関心」に注目。子どもの「関心」と「行動」に関する考察、関心の「見える化」技術のマーケティング例、子どもの関心の推定を実現した場合の教育支援システムなどを伝える。

 後編では、まず子どもの行動から「関心」を推定するうえで重要な、子どもの「位置」「向き」という行動量について言及。実際の検証結果から、保育士による子どもの関心の評価と、機械的方法による子どもの「位置」「向き」という行動の評価を比較し、AI技術によって子どもの関心傾向を推定できるということを説明する。また、現在、独自開発したセンサーシステムを幼稚園や小学校へ実装し、センシングシステムを構築しており、データ蓄積と分析が今後の課題だという。大森隆司氏は、「関心推定が教育の新しい展開を導く」と述べている。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編はデジタルハリウッド大学の栗谷 幸助先生による「教育現場で使える イチオシWebサイト紹介」、後編は教育ICTコンサルタントの小池幸司先生による「教育現場で使えるiPadアプリ講座」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに206回の番組を配信しており、過去の番組も視聴可能だ。

◆iTeachers TV【Vol.205】玉川大学学術研究所助教 山田徹志氏
「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」前編

◆iTeachers TV【Vol.206】玉川大学工学部教授 大森隆司氏
「教育の未来を切り開く、子どもの関心を『見える化』」後編

《黄金崎綾乃》

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