【大学受験】共通ID発行中止、発送済申込書は個別返送

 大学入試英語成績提供システムの導入が見送りとなったことを受けて、大学入試センターは2019年11月1日、共通ID発行申込みの中止を発表した。共通ID発行申込書を準備していた人に申込みしないよう呼びかけるとともに、すでに発送済の場合には個別返送で対応する。

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 大学入試英語成績提供システムの導入が見送りとなったことを受けて、大学入試センターは2019年11月1日、共通ID発行申込みの中止を発表した。共通ID発行申込書を準備していた人に申込みしないよう呼びかけるとともに、すでに発送済の場合には個別返送で対応する。

 英語民間試験を活用して大学入試で英語4技能を評価する「大学入試英語成績提供システム」は当初、2021年度大学入試から導入予定だったが、11月1日に文部科学省が導入見送りを発表。大学入試における新たな英語試験は、新学習指導要領が適用される2024年度から導入する方針とした。

 この発表を受けて大学入試センターでは、11月1日より予定していた共通ID発行申込みを中止。すでに共通ID発行申込書を準備している人に対しては、申込みしないようお願いしている。

 共通ID発行申込書提出のため、すでに発送している場合には、「関係者の皆様へご負担をおかけしないことを最大限配慮させていただく」として、大学入試センターが個別に対応。各申込書に記載の「居所」宛てに簡易書留郵便で11月下旬以降、順次返送する

 高校など学校経由で発送済の共通ID発行申込書についても、高校側が個々に返却する手間をかけないよう、封筒を開封して申込者ごとに簡易書留郵便で返送する。高校などが作成した総括表については、高校など宛てに返送する。

 これから発送する予定だった高校などに対しては、申込書を本人に返却するか、または本人の了解のもとで個人情報の取扱いに留意して適切な方法で廃棄するよう求めている。

 さらに返送が不要な場合は、返送書類は開封せず、大学入試センターの返送封筒に印字されている方法に従って大学入試センターに差し戻してほしいとしている。差戻し料金は不要。個人情報は、大学入試センターが適切に処理するという。

《奥山直美》

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