凸版、遠隔校外学習サービス「IoA学園」11/20提供開始
凸版印刷は2019年11月20日より、小中高校の校外学習向けに、学校と遠隔地を4K映像と5Gを見据えた通信でつなぐ遠隔校外学習支援サービス「IoA学園」の提供を開始する。「IoA学園」は、東日本大震災の復興を目的とした「2019バーチャルふるさと遠足」に活用される。
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
IoA学園は、凸版印刷と東京大学大学院情報学環 暦本研究室が2016年より共同で研究・開発している「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用したもの。4K映像と5Gを見据えた通信で学校と遠隔地をつなぎ、移動にかかる時間的・身体的な制約を取り払い、子どもたちに幅広い範囲での学びの場を提供する。IoA学園により、日本国外はもちろん、今まで人の立ち入ることが難しかった場所への「バーチャル遠足」が簡単に実現できるようになった。
IoA学園は、ふたばプロジェクトとNTTドコモの協力のもと、11月20日に福島県いわき市の「双葉町立双葉南・北小学校」で行われる校外学習「2019バーチャルふるさと遠足」で活用される。東日本大震災から8年が経つ現在も町内のほとんどが帰還困難区域に指定されている福島県双葉町から避難生活の続く子どもたちが、ふるさとの現状について知り、復旧・復興に向けた取組みを学習することが目的。「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用して、双葉町の震災からの復旧活動を行う企業や場所を訪問し、そこで働く人々へのインタビューや、実際の復旧作業体験を通じて、双葉町の現状を学ぶ。
凸版印刷は今後、NTTドコモが提供する5Gを見据えた通信ならびに5G通信を活用し、福島県内の小中高校 約800校を起点に全国に展開していく。また、「IoA仮想テレポーテーション」を用いたさまざまな遠隔体験ソリューションを、今後需要が見込まれるスポーツや教育、観光、不動産分野への導入を進め2025年度までに関連受注を含め50億円の売上げを目指すとしている。
価格は導入するオプションにより異なるが、表示装置や「仮想テレポーテーション」デバイスなどのレンタル1式で15万円より。また、通信費用や送料は別途必要となる。
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