マナー・エチケット調査…小学生は「悪口、嘘」が不快

 スマートフォン向けキャラクターの着せかえアプリなどを提供するココネが運営する「ココロラボ研究所」がマナーについて調査。8割の人が、ふだんからマナーに気をつけていることがわかった。小学生が不快だと感じる行為でもっとも多かったのは「悪口や嘘」だった。

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ふだんからマナーに気をつけているか
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 スマートフォン向けキャラクターの着せかえアプリなどを提供するココネが運営する「ココロラボ研究所」がマナーについて調査。8割の人が、ふだんからマナーに気をつけていることがわかった。小学生が不快だと感じる行為でもっとも多かったのは「悪口や嘘」だった。

 アンケートは、10代~50代以上の女性4,062人を対象に2019年10月29日~11月3日、マナーやエチケットについて実施した。調査は、日本テレビ「行列ができる法律相談所」に出演経験のある、ココネ取締役弁護士の石渡真維氏の監修のもとココロラボ研究員が調査内容をレポートにまとめた。

 「ふだんからマナーに気をつけているか」という質問には、「はい」と回答した小学生は79.7%、中学生84.3%、高校生は85.8%と、ほか大学生、社会人、主婦、無職も8割以上がマナーの意識をしていることがわかった。

 「自分の中で常に心がけているマナー」について聞くと、学生は「電車で自分が座っている際、座る必要がある人に譲ったり、必要としている人がいないか見渡す」「親しい友達以外には『やばい』や『ウケる』などの若者言葉を使わない」「トイレは次に使う人のために早めに終わらせる」「ネット上では誤解される事が多いため、誤解されないような言葉使いをする」など。

 「マナーの悪い人が多いと感じる場所はどこか」という質問では、「学校」と回答したのは小学生42%、中学生35%、高校生24%、大学生10%と年代で減っていく。中学生がもっとも多かったのは「ネット上」で44%。高校生も39%、大学生36%、小学生33%とどの世代でも多く、匿名性があるためマナーやエチケットの乱れが大きくなるようだ。

 「不快だと感じる行動」について聞くと、どの世代でも「並んでいる列への割り込み」。社会人や主婦は「交通マナー」と回答した人も多かった。小学生がもっとも多かったのは「悪口や嘘をつく」が8割を超えた。どの世代も半数以上が回答したのが「ネットの誹謗中傷」。そのほか、小中高生の半数以上が回答したのは「食べ方が汚い」だった。

 「マナーが悪い人を見たときに、言葉をかけることはできるか」については、どの世代も一番多かったのが「したいけどできない」。「声をかける」と回答した人が、実際にどのような経験をしたのかを聞くと、「聞き入れてくれたり、謝る反応があった」44%、「逆ギレされたり、言い合いになってしまう」が約20%、「無視」は17%だった。

 相手に伝えることはとても勇気のある行動だと思うが、相手によってはトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、注意してほしいとアドバイス。また、礼儀や作法は、「絶対」ということではなく、受け取り方は人それぞれ。SNSや実社会、職場やママ友など、環境によっても違う。だからこそ、相手のことを考えて行動しよう、とまとめている。

《田中志実》

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