iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。
今回のゲストは、デジタルハリウッド大学/大学入試広報グループのマネージャーである小勝健一氏。「大学入学者選抜におけるICT活用:DHU『サマー・トライアウトAO入試』での実践」と題して、12月11日に前編(Vol.213)、12月18日に後編(Vol.214)を公開した。
デジタルハリウッド大学(DHU)は、デジタルコンテンツ(3DCG、映像、Web、メディアアートなど)と企画・コミュニケーション(ビジネス、広報PRなど)を幅広く学べる1学部1学科の大学。入学段階でのクリエイティブ経験は問わないため、受験時点でプロ並みのICTスキルを有する生徒もいるが、半数以上は未経験ないしPC初心者だという。前編では、この「経験者」と「未経験者」が混在する状況の中で、DHU入学希望者のデジタルに対する素養・関心を公平に測る方法として、「サマー・トライアウトAO入試(サマトラ)」の事例を紹介。面接と夏期講習による2段階選抜を行うAO入試で、2021年の大学入試改革にも盛り込まれている学力の3要素(特に「主体性」)の総合的評価を先行導入した入試となっている。
後編では、「サマトラ2020」の取組みについて紹介。夏期講習では例年アクティブラーニング型のグループワークを実施しているが、受験時点でのデジタルスキルの有無を問うことができないため、紙やペンなどを用いたアナログな手法だったという。「サマトラ2020」では、スマホでも利用できるアプリ「Adobe Spark Post」を導入。受験生には課題(2020年は「架空の高校の校内イベント新企画」)とiPadが与えられ、グループごとに1時間程度の話し合いの後、「Spark Post」を使ったメインビジュアル制作を行った。動画では実際のデモ画面を用いて、「Adobe Spark Post」の使い方やメリットなどを説明。学生の「主体性」や最低限のICTスキルを総合的に評価することで、DHUのアドミッション・ポリシーにより合致した入学者選抜を実現したと伝えている。
番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では教育ICTコンサルタントの小池幸司先生による「教育現場で使えるiPadアプリ講座」、後編では聖徳学園中学・高等学校の横濱友一先生による「新しいMDMの形!? mobiconnect CSC」を紹介する。
番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに214回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。
◆iTeachers TV【Vol.213】デジタルハリウッド大学/大学入試広報グループ マネージャー 小勝健一氏
「大学入学者選抜におけるICT活用:DHU『サマー・トライアウトAO入試』での実践」前編
◆iTeachers TV【Vol.214】デジタルハリウッド大学/大学入試広報グループ マネージャー 小勝健一氏
「大学入学者選抜におけるICT活用:DHU『サマー・トライアウトAO入試』での実践」後編