インフルエンザは、発生動向把握のため、全国約5,000か所の医療機関から、患者数が毎週報告されている。インフルエンザの定点あたり報告数は、2019年第51週(12月16日から22日まで)が21.22で、前週の15.62と比べて増加した。なお、インフルエンザの流行発生警告は、開始基準値を30、継続基準値を10と定められている。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約76.2万人(95%信頼区間71.6~80.7万人)となり、前週の推計値(約53.5万人)より増加した。年齢別に見ると、0~4歳が約8.7万人、5~9歳が約19.8万人、10~14歳が約12.8万人、15~19歳が約3.5万人、20代が約4.3万人、30代が約6.7万人、40代が約9.7万人、50代が約5.1万人、60代が約3.1万人、70代以上が約2.5万人。
全国の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の休業施設数は、休校が46施設、学年閉鎖が676施設、学級閉鎖が2,618施設で、いずれも前週より増加した。