夫の家事・育児、働く主婦52.5%が不満…認識にギャップも

 働く主婦層の52.5%が、夫の家事・育児に不満を持っていることが2020年1月6日、しゅふJOB総研の調査結果から明らかになった。家事・育児で実際に夫が取り組んでいた1位は「ゴミ出し」、もっと取り組んだほうがよいと思う1位は「掃除や片付け」とギャップもみられた。

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2019年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思うか
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 働く主婦層の52.5%が、夫の家事・育児に不満を持っていることが2020年1月6日、しゅふJOB総研の調査結果から明らかになった。家事・育児で実際に夫が取り組んでいた1位は「ゴミ出し」、もっと取り組んだほうがよいと思う1位は「掃除や片付け」とギャップもみられた。

 主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関しゅふJOB総研は、ビースタイル登録者としゅふJOBパート登録者を対象に「夫の家事・育児」をテーマとしたアンケート調査を実施した。調査実施日は2019年11月13日~22日。有効回答数は644件。

 既婚女性を対象に「2019年を振り返って、夫は家事・育児に十分取り組んでいたと思うか」と尋ねたところ、「家事・育児を少しは行っていたが不満」38.5%、「家事・育児をまったく行っておらず不満」14.0%と、合わせて52.5%が不満と回答した。「家事・育児を十分行っていて満足」との回答は19.3%、「家事・育児を少しは行っていて不満はない」は28.3%だった。

 年代別に「家事・育児を十分行っていて満足」と回答した人をみると、「30代以下」29.6%、「40代」18.2%、「50代以上」14.8%と、若い世代ほど夫の家事・育児に満足している状況にあった。

 直近3年間の結果を比較すると、「家事・育児を少しは行っていたが不満」との回答が、2017年33.2%、2018年35.5%、2019年38.5%と、増加傾向にあった。

 2019年を振り返って、家事・育児で夫が積極的に取り組んでいたと思うことは、「ゴミ出し」が43.5%ともっとも多く、「買い物」36.2%、「掃除や片付け」28.7%、「料理」21.0%、「洗濯」20.5%、「家族の送り迎え」17.7%、「子どもの入浴」15.8%などが上位に並んだ。

 一方、2019年を振り返って、家事・育児で夫がもっと積極的に取り組んだほうがよいと思うことでは、「掃除や片付け」が41.6%と最多で、「名もなき家事全般」35.2%、「料理」28.4%、「ゴミ出し」24.1%、「子どもの学校行事」18.0%、「洗濯」16.8%、「子どもの宿題・勉強」15.1%、「家族の送り迎え」14.4%、「子どもの寝かしつけ」13.7%と続いた。

 家事・育児で夫が積極的に「取り組んだこと」の比率から「取り組んだほうがよいこと」の比率を引いた取組みギャップでは、「買い物」や「ゴミ出し」などが期待を上回った取組みで「十分」と評価された一方、「名もなき家事全般」はマイナス28.6%と期待を大きく下回る取組みでギャップが大きかった。「掃除や片付け」なども満足度が低く、「不足」とされた。

 フリーコメントでは、夫への満足・不満の思いがさまざまに寄せられ、中には「夫が一定期間お休みを取り、主夫になってもらいました。名もなき家事の多さに驚いたと言っていました」(30代:正社員)という声もあった。

 しゅふJOB総研の川上敬太郎所長は「フリーコメントに『ちょっとやっただけで偉そうにするのはやめてくれ』という声が寄せられたように、妻と夫の間には家事・育児への取り組みに対する認識ギャップがかなりあるように映ります。家仕事も生活に欠かせない務めです。確認の意味も込めて、ぜひご夫婦で認識のズレがないか話し合ってみていただければと思います」としている。

《奥山直美》

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