子どもの性被害防止に向け、文科省がリーフレット公開

 文部科学省は2017年より、ネットを通じた子どもの性被害防止に向けて啓発用リーフレットを提供している。このほど、新たな事例や最新のデータを踏まえて2020年版リーフレット「ネットには危険もいっぱい~あなたは本当にだいじょうぶ?~」が作成された。

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2020年版啓発用リーフレット「ネットには危険もいっぱい~あなたは本当にだいじょうぶ?~」
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 文部科学省は2017年より、ネットを通じた子どもの性被害防止に向けて啓発用リーフレットを提供している。このほど、新たな事例や最新のデータを踏まえて2020年版リーフレット「ネットには危険もいっぱい~あなたは本当にだいじょうぶ?~」が作成された。

 ネットを通じた子どもの性被害の防止に向けて、国家公安委員会委員長と文部科学大臣が、2017年6月27日に夏休み前の子どもたちに向けて共同メッセージを発信。同時に、印刷して御使用いただける啓発用リーフレット「夏休みを迎える君たちへ~ネットには危険もいっぱい~」を作成し、全国の関係機関に周知を行った。

 このたび作成されたリーフレットは2020年版で、タイトルは「ネットには危険もいっぱい~あなたは本当にだいじょうぶ?~」。小学校高学年、中学生およびその保護者に見てもらうことを想定している。

 リーフレットでは、実際にあった事件として「『裸で踊ってみた』をやってみたら……」と「優しいお兄ちゃんだと思ったら……」の2つを紹介。裸や裸に近い動画や写真は絶対にネットに載せないこと、ネットで知り合った人は知らない人と一緒のため、会うのはとても危険であると注意を促している。「『裸で踊ってみた』をやってみたら……」では、男子も同じような被害に遭っているという。

 そのほか、親子で見てもらいたいサイトの紹介や、民間団体や警察庁・文部科学省の性被害などに関する相談窓口を掲載。ネットのトラブルは、1人で悩まずに家族や先生に相談することも勧めている。

 リーフレットは文部科学省Webサイトからダウンロード可能。学校や関係機関など、広く啓発に使用してほしいという。

《黄金崎綾乃》

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