香川県、ネット・ゲーム依存症対策条例案でパブコメ実施
香川県は、子どものコンピューターゲームの利用を1日60分までに制限する「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」の素案をまとめ、2020年1月23日からパブリック・コメント(意見公募)を開始した。県内居住者と事業者を対象に2月6日まで受け付けている。
デジタル生活
小学生
advertisement

「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」は、香川県が県内の子どもたちをはじめ、県民をネット・ゲーム依存症から守るための対策を総合的に推進するために制定するもの。2020年4月1日から施行する。
具体的には、子どもにスマートフォンなどを使用させるにあたり、睡眠時間を確保し、規則正しい生活習慣を身に付けられるよう、コンピューターゲームの利用を「1日あたり60分まで(学校等の休業日は90分まで)」とする上限時間を設定。スマートフォンなどの使用は、義務教育修了前の子どもは午後9時まで、それ以外の子どもは午後10時までに使用をやめる基準を示し、保護者に「ルールを遵守させるよう努めなければならない」と定めている。
条例案では、県や学校、保護者などの責務も明記。学校に対しては「ネット・ゲームの適正な利用について各家庭におけるルールづくりの必要性に対する理解が深まるよう、子どもへの指導および保護者への啓発を行う」、保護者には「乳幼児期から、子どもと向き合う時間を大切にし、子どもの安心感を守り、安定した愛着を育むとともに、学校等と連携して、子どもがネット・ゲーム依存症にならないよう努めなければならない」などと記している。
また、インターネットを利用して情報を閲覧(視聴を含む)に供する事業またはコンピューターゲームのソフトウエアの開発・製造・提供などの事業者に対してもネット・ゲーム依存症の予防などへの配慮、県や市町が実施する県民のネット・ゲーム依存症対策への協力などを求めている。
パブリック・コメント(意見公募)では、香川県内に住所を有する者、条例第11条に規定する事業者を対象に1月23日から2月6日まで意見を募集する。条例素案は、香川県議会や香川県のWebサイトに掲載するほか、香川県議会事務局や県民室、各県民センターの窓口で縦覧・配布する。回答様式は任意。郵送(消印有効)、持参、FAX、メールのいずれかで提出する。
advertisement
【注目の記事】
関連リンク
この記事の写真
/
advertisement