医学部の受験勉強、25.2%が高1から…勉強方法やツールは?
医学部受験経験者の7割近くが高校生から受験勉強を開始しており、特に「高校1年生」から始める人が多いことが、PMD医学部専門予備校を運営するアクトの調査からわかった。受験生当時の勉強方法では、「基礎問題を徹底的に解く」が34.7%を占めた。
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アクトによる「受験勉強に関する調査」は、2020年2月7日から10日の期間、20代~60代の医学部受験経験者1,004人を対象に実施された。モニター提供元はゼネラルリサーチ。
医学部合格に向けた受験勉強はいつから始めたかと質問すると、「高校1年」25.2%がもっとも多く、ついで「高校3年」22.5%、「高校2年」20.4%、「中学生時代」20.1%、「大学入学後」6.2%、「浪人中」5.6%。7割近くが高校生からと回答しており、特に1年生のうちから開始する人が多いことがわかった。
医学部受験生当時の受験方法では、「基礎問題を徹底的に解く」34.7%、「理数科目を中心に勉強する」23.6%、「応用問題に取り組む」21.2%が上位。そのほか、「過去問題を解く」14.3%、「英語を中心に勉強する」4.7%もあがっていた。よく使っていたツールについては、「ノートに手書き」54.7%がもっとも多く、ついで「参考書に書き込む」23.0%、「教科書に書き込む」14.9%。また、「タブレット端末での勉強」3.8%、「パソコンやワープロで文書作成」2.3%と、デジタルツールの利用もみられた。
医学部受験生当時の勉強で記憶に残っている具体的なエピソードを質問したところ、「何度も何度も繰り返し同じことを書きすぎて夢の中でも書いていたことがある」(20代・女性)、「周りが心配するほど朝から晩まで勉強しまくった」(40代・男性)などの回答が寄せられた。
苦労した具体的なエピソードでは、「どこから手をつければいいのかまったくわからず、自分の勉強に関する指南役(学校の担任とは別に)を見つけるのが大変だった」(40代・男性)、「何を優先してやればいいのかわからなかったので、無駄な勉強をいっぱいやった」(50代・男性)などがあった。
「AI」を活用した勉強法に興味があるかを尋ねると、62.5%が「興味がある(好印象)」、37.5%が「興味がない(抵抗がある)」だった。また、67.1%は、自身が現在医学部受験生だとしたらAI学習ツールを「使ってみたい」と回答。20代~60代すべての年代で、多くの回答者がAI学習について「興味がある」「使ってみたい」と肯定的に捉えていた。
《黄金崎綾乃》
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