香川県の条例「ゲームは1日1時間」パブコメ結果発表

香川県は、2020年3月18日に決議予定の「ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」素案に対するパブリック・コメント(意見公募)実施結果の発表を行いました。

デジタル生活 小学生
(c) Getty Images
(c) Getty Images 全 2 枚 拡大写真
香川県は、2020年3月18日に決議予定の「ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」素案に対するパブリック・コメント(意見公募)実施結果の発表を行いました。

要約・集約して整理された意見は賛成・反対とも様々に及ぶもの。香川県は、各種の意見に対し、ゲームやインターネットの過剰な利用が引き起こす依存症や二次的な問題に若者が陥りやすくまた抜け出しにくいということで対策を急務として条例の検討を進めてきた、とコメントしています。

平日60分、休日90分というゲームなどの使用時間の制限の基準については、令和元年11月に国立病院機構久里浜医療センターから公表された全国調査結果においてゲーム時間が1時間を超えると学業成績の低下が顕著になることや、香川県教育委員会が実施した平成30年度香川県学習状況調査においてスマートフォンなどの使用時間が1時間を超えると、使用時間が長い児童生徒ほど平均正答率が低い傾向にあることを踏まえての基準であると説明を行いました。

コメント総数の9割近くを占める香川県内からの賛成意見については、「反対は感情論に思える」といった部分や「しつけのためのバックグラウンドとしての仕組み」「60分の制限は、子供の就寝時間は夜9時~10時が適切であるとした前提に基づいて現実的に余暇に割ける時間」としての内容が記載。

他方、反対意見は非常に細かく多岐に渡り、文章の総量としては何倍にもおよぶものとなっています。また、賛成反対ではない提言の中には「自身がゲーム好きなので子供に規制を言い出しづらい」といった内容も。反対意見の記載の細かさに対し、賛成意見が非常に簡素にまとまっていることが気になるところですが、この問題の賛成反対の視点の違いとも言えるのかも知れません。

詳しい反対意見などについては、香川県ホームページより閲覧可能です。

香川「ゲーム依存症対策条例」パブリックコメント結果発表―「日のゲームの使用時間が1時間を超えると学業成績の低下が顕著に」

《Arkblade》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集