児童虐待への対応のポイント…文科省が手引書作成
文部科学省は2020年3月27日、児童虐待の未然防止・早期発見につなげるための手引書「児童虐待への対応のポイント~見守り・気づき・つなぐために~」を作成した。家庭教育支援や地域学校協働活動などの関係者に向けて、留意してほしいポイントなどをまとめている。
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文部科学省
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近年、児童相談所での児童虐待の相談対応件数が一貫して増え、子どもの命が失われるなど深刻な虐待事案も後を絶たない状況を受け、文部科学省が地域における児童虐待の未然防止・早期発見につなげることをねらいに作成した。
手引書「児童虐待への対応のポイント~見守り・気づき・つなぐために~」は、2020年3月27日改訂版。家庭教育支援や地域学校協働活動など、地域の活動で子どもや保護者に関わる関係者に向けて、日々の活動の中で留意してほしい事項を載せている。
児童虐待については、「しつけとは異なり、子どもの成長と人格形成に深刻な影響を与えるもの」とし、身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待という4つのタイプを解説。虐待が子どもの身体や知的発達などに及ぼす影響なども伝えている。
児童虐待の現状では、1999年度に比べて2018年度は児童相談所での児童虐待相談対応件数が約13.7倍になっていることを説明。虐待を受けた子どもの年齢や相談経路などのデータも記載している。
未然防止や早期発見・早期対応につながる活動や虐待のサインにも触れながら、子どもや保護者と関わる中で「あれ?」「もしかして?」と思ったら、ためらわずに児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」に相談・通告するよう呼び掛けている。あらかじめ地域の児童相談所・市町村虐待対応担当課・警察の連絡先が記載できるページもある。
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