医師の約4割、小中高の一斉休校「メリットの方が大きい」
小中高の一斉休校について、医師の39.8%が「メリットの方が大きい」と考えていることが、医師のともが2020年3月31日に発表した調査結果より明らかになった。「クラスター感染の予防」「人の移動を制限できた」「家庭間での感染機会が減った」などの理由があがっている。
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調査は、20代~90代の医師1,096人を対象に実施したもの。実施期間は2020年3月19日~24日。
「小中高の一斉休校によるメリットとデメリット、どちらが大きかったと思うか」という質問に、39.8%が「メリットの方が大きい」と回答。「デメリットの方が大きい」24.2%、「わからない」36.0%であった。
「メリットの方が大きい」理由として、「クラスター感染の予防」「人の移動を制限できた」「小児は無症候性キャリアが多く、小児間というよりは、各家庭間での感染機会が減った」「新型感染症の対策として、医学的には不要不急の外出をしないことが基本」など、感染拡大防止の理由が約4割。ほかには、「一斉休校とすることで、新型コロナウイルスに対する国民の関心を高めることができた」「医学的根拠はなくても、できることはすべて行った方がよい」といった意見もあがった。
一方、「デメリットの方が大きい」理由には、「就業困難になったことによる収入減」「職場では育児中スタッフが欠勤したことにより、出勤したスタッフに負荷がかかっている」など保護者の負担が増えたという理由や、「生活のリズムが崩れたり、運動不足につながる」「卒業式に参加できないなど、貴重な学生生活での思い出が作れないのはかわいそう」など、子どもたちへの悪影響を心配する声もあった。
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