コロナ対応、東大・慶應SFCが学生に寄り添うメッセージ
東京大学相談支援研究開発センターは202年4月2日、Webサイトに新型コロナウイルス感染症の対応について掲載。困難な局面を乗り切るために、学生に寄り添った内容になっている。慶應義塾大学環境情報学部の学部長のメッセージも学生への思いが詰まっている。
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
東京大学の相談支援研究開発センターは、学生生活がこれまでに経験したことのない困難に直面していることから、心身の健康を保ち、この局面を乗り越えるためのメッセージを掲載。新型コロナウイルス感染症の情報は、大学のWebサイトに集約されているので随時確認し、正確な情報を得ることが大切としている。
大学生・大学院生の年代では、重症化し死亡する例もある一方、感染しても無症状のことが少なくない。そのため、症状がなくても感染しているリスクが、自分にも周りの人にも常にあるため、感染拡大防止のための予防法を「食事会や飲み会などは行わない」「家族、友人を含め、人と話をする時は十分な距離(2m以上)を取る」など具体的にあげている。
また、「感染すること、させるのではないかと考えることや普段どおりの生活が送れないこと、学業や将来に関すること等への不安や恐怖」「生活全般の不自由さ、不全感に伴う悲しみや落ち込み」「主体性や自由が失われること、過度の我慢を強いられることに対する怒り」などの心理的反応が現れる可能性がある。これらの反応は、ストレスにさらされることで起きる自然なことだという。自分の弱さのせいだと自らを責めたり、早く回復しなければと焦ったりする必要はない。
ストレスや不安の対処法として、「動揺したり気持ちが高ぶったりしやすくなるので、SNSやニュースなどで過度に多くの情報に接することは控える」ほか、セルフケアのためのWebサイトやアプリを有効に活用する。「マインドフルネス、瞑想、呼吸」「感情、思考、日記、記録」などのキーワードで使いやすいアプリを探す。瞑想やマインドフルネスのワークは、リラックスをもたらし、感情や破滅的な考えにとらわれずに目の前の出来事に集中するための助けになる。
そのほか、身近な人たちと直接会うことは難しくても、電話やテキストメッセージ、SNSなどを使い、バーチャルなつながりを保ち孤独を避けること。お互いに体験したことや感じている気持ちを表現したり、相手を気遣ったりすることでお互いに落ち着きを取り戻し、これまで以上につながりを深めることができる。Webサイトでは、参考となるサイトを掲載している。
また、慶應義塾大学環境情報学部の新入生・在学生へのメッセージでは、脇田玲学部長が「家にいろ。自分と大切な人の命を守れ。SFCの教員はオンラインで最高の授業をする。以上」と、短いが思いの詰まった言葉を贈っている。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)は4月30日からオンライン授業を開始する。
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