弘前大、飲酒・外食・アルバイト制限…東北大や名古屋大も帰省しないで

 弘前大学は新型コロナウイルス感染防止のため、学生に対し飲酒、外食、アルバイトの制限を要請。アルバイトを控えることで生活に支障が出る学生に対して独自の奨学金を紹介している。東北大学や名古屋大学は大型連休を前に、帰省をしないよう学生に呼び掛ける。

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新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのリーフレット
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 弘前大学は新型コロナウイルス感染防止のため、学生に対し飲酒、外食、アルバイトの制限を要請。アルバイトを控えることで生活に支障が出る学生に対して独自の奨学金を紹介している。東北大学や名古屋大学は大型連休を前に、帰省をしないよう学生に呼び掛ける。

 弘前大学は2020年4月15日、学生や教職員に対し、飲酒、外食、アルバイトの制限遵守を要請した。自宅外での飲酒は原則禁止とし、飲酒を伴わない自宅外での会食もできるだけ控え、特に5人以上の会食は控えること。なお、本町地区教職員および医学部生は3人以上の会食は控える。

 また、飲食店でのアルバイトも控えること。しかし、アルバイトを控えることで生活に支障が出る学生に対して、「弘前大学生活支援奨学金」を紹介している。大学では、一時的に経済的理由により生活が困難な学生に対し、生活費にあてる奨学金を貸与。奨学金は、1人10万円を上限とし一括交付し、無利子となっている。貸与回数は、原則として1回。同大学は、学生用の新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのリーフレットを作成している。

 4月17日に行動指針をレベル4へ引き上げた東北大学は、Webサイトで「いま、私たちひとりひとりが、人と会わないことが社会を守ります」と、学生や教職員に呼び掛けた。旅行、帰省などは絶対にしないこと。自分自身と周りにいる人々、市民の方々の健康を守るため、ひとりひとりが自覚して感染拡大防止のための行動をとるよう明記している。

 筑波大学は、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を鑑み、学生は現在の居住地(学生宿舎、大学近隣のアパートおよび実家など)に待機し、移動を避けるよう要請。名古屋大学も警戒カテゴリーを緊急事態の「C」に上げ、出張や旅行などを含むすべての移動を原則禁止としている。

 各大学では、大型連休を前に現在の居住地から移動することを禁止するなど、強く要請している。

《田中志実》

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