21卒採用数「計画通り」66.1%…スケジュールに遅れも

 学情が行った緊急事態宣言による新卒・中途採用活動への影響に関する調査によると、2021卒の採用計画について、66.1%の企業が「計画通り採用を実施する」としていることが明らかになった。また、半数の企業がWebツールなどを用いて採用活動を継続している。

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採用計画数・採用活動への影響
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 学情が行った緊急事態宣言による新卒・中途採用活動への影響に関する調査によると、2021年卒の採用計画数について、66.1%の企業が「計画通り採用を実施する」としていることが明らかになった。また、半数の企業がWebツールなどを用いて採用活動を継続している。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により緊急事態宣言が発令されたことを受け、学情では2020年4月8日~4月15日、全国の企業555社を対象に、新卒・中途採用活動への影響を明らかにするためのアンケート調査を実施した。

 4月上旬時点では、2021年卒採用については66.1%の企業が当初の「計画通り採用を実施する」と回答し、大きな方針変更は見られなかった。

 採用活動についても、「これまで同様に進行する」15.1%、「Web等を活用して継続する」34.2%となり、あわせて49.3%と約半数の企業がWebなどの新しいツールを使いながら採用活動を継続するとした。

 一方、採用活動を「一時的に中断する」と答えた企業は34.6%あった。また、2022年卒採用については、72.6%の企業が採用計画数への影響を「まだわからない・検討中」と回答した。

 21年卒の会社説明会については、49.5%の企業が4月上旬時点で「実施を中止している」と回答した。一方で、32.6%の企業が「Webセミナー」を実施しており、新しい採用手法を取り入れる企業が増えてきているようだ。

 選考についても、「実施を中止している」企業が47.0%となり、半数弱の企業が選考を進められていないことがわかる。また、2020年1月時点では約6割の企業が面接のピークを「4月」としていたが、今回の調査では、今後の面接実施のピークを「5月」(36.9%)、「6月」(27.0%)と回答する企業が多かった。

 今後の内々定出しのピークは「6月」との回答が33.9%ともっとも多く、「5月」25.9%、「7月」13.2%と続いた。2020年1月調査では44.7%の企業が「4月」と回答していたことから、新型コロナウイルスにより選考活動のスケジュールにも影響が出ていることが伺えた。

《勝田綾》

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