文科省「学校の情報環境整備に関する説明会」映像公開

 文部科学省は、教育委員会らを対象に2020年5月11日に開催した「学校の情報環境整備に関する説明会」の映像をYouTubeのGIGAスクールchで公開している。危機感をもって学校のICT活用を進めてほしいと促した。

教育ICT 先生
文部科学省「学校の情報環境整備に関する説明会」
文部科学省「学校の情報環境整備に関する説明会」 全 4 枚 拡大写真
 文部科学省は、教育委員会らを対象に2020年5月11日に開催した「学校の情報環境整備に関する説明会」の映像をYouTubeのGIGAスクールchで公開している。学校が長期休校するという非常事態に、危機感をもって学校のICT活用を進めてほしいと促した。

 4月20日に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」では、「令和5年度(2023年度)までの児童生徒1人1台端末の整備スケジュールの加速、学校現場へのICT技術者の配置の支援、在宅・オンライン学習に必要な通信環境の整備を図るとともに、在宅でのPC等を用いた問題演習による学習・評価が可能なプラットフォームの実現を目指す」ことが盛り込まれた。これを踏まえ、文部科学省は教育委員会や学校設備整備担当者を対象に、令和2年度(2020年度)補正予算などを見据えた今後の具体的な進め方などについての説明会を5月11日にオンライン開催した。

 「学校の情報環境整備に関する説明会」では、ICTの積極的活用や、補正予算の各施策、光ファイバ未整備地域への整備支援、EdTech導入補助金について説明している。

 文部科学省大臣官房審議官・初等中等教育局担当の矢野和彦氏は、説明会の中で「残念ながら学校や地域において、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けた取組みについてかなり差が出てきている。9月入学という話が出た途端に学校側から何のアプローチもなくなったというような保護者の声が文部科学省に届いている」と警鐘を鳴らす。「新型コロナ感染症対策はおそらくかなり長期戦になることから、ICT環境整備、ICTを使って双方向で子どもたちの学びを保証していくことを理解していただき、GIGAスクール構想の取組みに積極的に取り組んでいただきたい」と述べた。

 文部科学省初等中等教育局情報教育・外国語教育課長の髙谷浩樹氏は、「今は前代未聞の非常時・緊急時なのに危機感がない自治体が多い。新型コロナ感染症対策は、長丁場になり、第二波・第三波というものが来る可能性が大いにある。そのような中でICTやオンライン学習は学びの保障に大いに役立つ」と力説した。


 説明会の映像は各項目から視聴できるほか、説明会の資料は文部科学省Webサイト「GIGAスクール構想の実現について」6イベント情報からPDF形式でダウンロードできる。

《工藤めぐみ》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集