今回は、広尾学園中学校・高等学校副校長の金子暁氏による「『緊急事態宣言』を超えて ~広尾学園のICT活用と環境~」をお届けする。
講演概要
新型コロナウィルス感染症による休校期間が延長され、「教育活動の継続」がすべての教育機関にとって切迫した課題となりました。しかし、今回の緊急事態の発生によって露呈してしまったのは、この課題を乗り越えるための前提となる「ICT環境」と「ICT活用」の実質的な積み重ねの乏しさでした。ICT(テクノロジー)の可能性は、普段の授業やその代替としてのオンライン授業のためで終わるレベルのものではありません。その可能性の広がりに、私たち教育関係者が本気で目を向ければ、教育活動そのものの可能性が拡大します。その可能性の一端を広尾学園での積み重ねからご説明します。
金子暁氏 プロフィール
順心女子学園に社会科教諭として勤務。生徒急減期の体験を経て、2007年の校名変更と共学化に合わせた広報戦略を担当。学校人気が急上昇する中、2009年からキャリア教育を兼任。2011年からICT 教育兼任。2013年からはそれらを統合した教務開発部の統括責任者。学校価値のプラスの循環を構築しながら、「学校は未来」の実現を目指す。2017年から副校長。