学校再開Q&A、児童生徒の再登校基準など…文科省
文部科学省は2020年5月21日、新型コロナウイルス感染症に対応した学校の教育活動再開に関するQ&Aを更新し、全国の教育委員会などに通知した。Q&Aは全104項目あり、児童生徒の再登校基準、幼稚園の対応、学校図書館や公共図書館の活用について、新たに追加している。
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文部科学省
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
新型コロナウイルス感染症に対応した小学校・中学校・高校・特別支援学校などにおける教育活動の実施については、文部科学省がこれまでも随時、留意事項などを示しており、学校再開に関するQ&Aも公表している。
今回、発熱で学校を休んだ児童生徒の再登校基準、幼稚園の対応、学校図書館や公共図書館の活用について、新たに項目を追加。再開後の登下校時の安全確保、学校再開の進め方、児童生徒の心のケアについて、内容を更新した。都道府県・指定都市教育委員会、都道府県私立学校主管部課などにQ&Aの送付について通知し、所管の学校に周知するよう求めている。
更新されたQ&Aは、全部で104項目あり、「学校再開」と「臨時休業の実施」に分類して掲載。学校再開に関する新規項目では、発熱で学校を休んだ児童生徒の再登校基準を「地域の感染の状況によって判断が変わる」と指摘。感染経路不明の感染者がいない地域については、「一時的な発熱の後、他に症状もないような場合に登校を拒む根拠は乏しい」と解説している。
幼稚園が、長期休業期間の短縮や週休日の活用により、幼稚園教育要領を踏まえた活動を行うことについては、「幼稚園教育は、教科等により教育課程が編成されるものではなく、一人一人の特性に応じて発達の課題に即した指導を行うという基本に立ち返り、長期休業期間等の活用にあたっては、幼児の実態や設備等を含めた幼稚園の実情、家庭の状況等を踏まえ、設置者において適切に判断してほしい」としている。
臨時休業の実施に関する新規項目では、学校図書館や公共図書館の活用について、「電話やインターネットで予約した本の貸出しや、自宅への郵送サービス等を行う」など、臨時休校や休館中の取組例を参考として示している。
「学校再開等に関するQ&A」は、文部科学省Webサイトでも児童・生徒・保護者向けに15項目に集約して掲載。全104項目のQ&AについてもPDF形式で公開している。
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