民間初の有人宇宙船「クルードラゴン」コックピットが進化

米国の宇宙開発企業スペースXとNASAは、日本時間5月31日未明に有人宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」の打ち上げに成功。民間の有人宇宙船としては初の快挙となった。その未来的なコックピットに注目したい。

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シートの前に操作のためのディスプレイが設置されているCrew Dragon (c)David McNew / 特派員/ Getty Images News/Getty Images
シートの前に操作のためのディスプレイが設置されているCrew Dragon (c)David McNew / 特派員/ Getty Images News/Getty Images 全 3 枚 拡大写真
 米国の宇宙開発企業スペースXとNASAは、日本時間5月31日未明に有人宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」の打ち上げに成功。民間の有人宇宙船としては初の快挙となった。

ケネディ宇宙センターから打ち上げられたクルードラゴン(画像はNASAイメージギャラリーより)


 クルードラゴンは、最大7人の登場が可能な有人宇宙船。今回の打ち上げでは2人の宇宙飛行士が搭乗し、打ち上げから19時間後に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。



 クルードラゴンの映像でとくに目を引くのがコックピットまわりだ。従来の宇宙船のようにダイヤルやスイッチが搭載された操作ボードはなく、代わりにタッチスクリーンが搭載されている。

シートの前に操作のためのディスプレイが設置されている


アナログ計器類はなく、足まわりもすっきりしている


 2015年にスペースXが公開した動画で内部の様子をより詳細に見ることができるが、宇宙飛行士が座るシートの前に設置された大きなディスプレイのほかに計器類は見あたらない。全体的にかなりすっきりしていて広々とした印象だ。



 これまでの「宇宙船」のイメージとは大きく異なり、未来的でSF映画に登場しそうな内観だが、この宇宙船が実際に有人での打ち上げに成功したのだ。

 すでに航空機や鉄道車両では、アナログ計器類に代わってディスプレイを配置したグラスコックピットへの転換が進んでいる。今回のスペースXの打ち上げ成功を皮切りに、宇宙船においても今後はコックピットの進化が加速していくのかもしれない。

民間初の有人宇宙船「クルードラゴン」、コックピットが“未来”だった!

《酒井麻里子@RBB TODAY》

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