【夏休み2020】天の川など、夏の星空を観察しよう…環境省

 環境省は2020年7月7日、2020年度の夏の星空観察について発表した。星空観察を通じ、環境保全の重要性について関心を深めてもらおうと、8月10日から19日に「肉眼による観察」、8月10日から23日に「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

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星空観察情報サイト「星空を見よう」
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 環境省は2020年7月7日、2020年度の夏の星空観察について発表した。星空観察を通じ、環境保全の重要性について関心を深めてもらおうと、8月10日から19日に「肉眼による観察」、8月10日から23日に「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

 環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めてもらい、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)に活用してもらうことを目指し、2018年度から星空公団と共同で夏と冬の2回、星空観察を推進している。

 星空観察の方法は、「肉眼による観察」と「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」がある。「肉眼による観察」は、8月10日から19日の期間、日没後1時間半以降に「天の川」と「はくちょう座またはヘルクレス座周辺の星」を観察する。事前の参加申し込みは不要。

 「天の川の観察」では、高度の異なる天の川の3部分(はくちょう座付近、たて座付近、いて座付近)について、「天の川観察シート」を用いて観察する。

 「はくちょう座またはヘルクレス座周辺の星の観察」は、国際ダークスカイ協会(IDA)が2006年から行っている夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン「GLOBE AT NIGHT」の一環として実施。「GLOBE AT NIGHT 観察シート」を用いて、見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察し、結果をIDAのWebサイトに報告する。はくちょう座、ヘルクレス座のどちらか観察しやすいほうで行う。

 「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」では、8月10日から23日までの期間、日没後1時間半から3時間半までにデジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」とする。

 継続観察登録地点の調査は、撮影データをアストロアーツが運営しているWebサイトを通じて環境省に提出し、詳細に分析して夜空の明るさを数値として算出する。前年度までの調査で正しく分析されたカメラ機種に限り、継続観察登録地点以外の調査も実施する。継続観察地点の新規登録については、登録数が少ない都道府県(山形県、富山県、石川県、和歌山県、徳島県、愛媛県、佐賀県、宮崎県)に限り受け付けている。

 観察シートのダウンロード、夏の星空の観察方法の詳細情報などは、環境省Webサイトより提供している。環境省による星空観察情報サイト「星空を見よう」では、星空観察のアドバイス、指導に役立つ資料などを紹介している。

《奥山直美》

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