富士通、GIGAモデルと同等機能…家庭向け「arrows Tab EH」

 富士通クライアントコンピューティングは2020年9月10日より、子ども用の10.1型ワイドパソコン「arrows Tab(アローズタブ) EH」の提供を開始する。GIGAスクール対応モデルと同等の機能を備えた2in1スタイルで、家庭向けに提供する。価格はオープン。

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「arrows Tab EH」の使用イメージ
「arrows Tab EH」の使用イメージ 全 10 枚 拡大写真
 富士通クライアントコンピューティングは2020年9月10日より、子ども用の10.1型ワイドパソコン「arrows Tab(アローズタブ) EH」の提供を開始する。GIGAスクール対応モデルと同等の機能を備えた2in1スタイルで、家庭向けに提供する。価格はオープン。

 「arrows Tab EH」は、全国約850の自治体で採用実績がある富士通のスクールタブレット「ARROWS Tab Qシリーズ」をベースとした10.1型ワイドパソコン。製品コンセプトは「School Design 360°」。GIGAスクール対応モデルと同等の機能を有しており、教育現場の声を踏まえ、子どものための「使いやすさ」や「壊れにくさ」を研究して開発している。

 画面を取り外すと10.1型タブレット、スリムキーボードを装着するとノートパソコンとして使用可能。画面は付属のスタイラスペンや指でのタッチ操作に対応し、ローマ字やキー入力を学ぶ前から活用できる。スタイラスペンは本体に収納可能で、鉛筆と同じ六角形。筆跡ずれや遅延を極力減らし、手書きの快適さを追求している。

 学習机のスペースを考慮し、教科書やドリルを一緒に広げても幅を取らないコンパクトなサイズ。角のないラウンドフォルムは手になじみやすく、四隅にグリップを設けることで、小さな手でも持ちやすく落としにくい質感。グリップは、タブレットスタイルで立てかけたときの滑り止めにもなる。

 机の高さを想定した落下試験、自転車移動を想定した振動試験、カバンでの持ち運びを想定した全面加圧試験など、さまざまな厳しい基準をクリアした堅牢設計。液晶画面には強化ガラスを採用し、本体四隅をおおうラバーで耐衝撃性も高めている。本体は水濡れや埃に強い防滴・防塵設計。スピーカーの穴に鉛筆を刺しても届かない位置にスピーカーコーンを配置して故障を防ぐなど、いたずら対策も施している。

 オンライン授業などで使える前面カメラに加え、背面には約800万画素のカメラを搭載。ライトも搭載し、暗い場所でも画面を見ながら簡単に撮影できる。本体上部のショートカットボタンを押すと、背面のカメラでQRコードを読み取ることができるため、デジタル教材での学習もスムーズ。思い立ったときにすぐメモやスケッチができるメモアプリ「クイックメモ for Pen」も備えている。

 CPUには「インテル Celeron N4000 プロセッサー」、約128GBのフラッシュメモリを搭載。発表やレポート作成にも活用できる「Office Home & Business 2019 (個人向け)」、年齢にあわせたフィルタリング設定ができるセキュリティソフト「マカフィーリブセーフ」も搭載している。1時間で80%まで充電でき、約9時間のバッテリ駆動に対応。タブレット単体では約590gと軽量で楽に持ち運べる。

 子ども向けに開発されたナビゲーションサイト「FMVキッズハブ」は、初めてのパソコン利用に必要なメニューにすぐにアクセスが可能。AIアシスタント「いつもアシスト ふくまろ」では、音声でキャラクターと会話しながら楽しくパソコン操作や英単語学習を行うことができる。各コース2~6か月無料で利用できるオンライン学習サービス「FMVまなびナビ」の特別無料特典も用意している。

《奥山直美》

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