ホワイト企業ランキング、平均残業0時間の1位は?

 安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)は2020年9月、ホワイト企業マークの取得数に基づく「ホワイト企業ランキングTOP100」の最新順位を公表した。1位は前回に引き続き「東日本電信電話」となり、中小企業のトップには徳島県の「喜多機械産業」が選ばれた。

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 安全衛生優良企業マーク推進機構(SHEM)は2020年9月、ホワイト企業マークの取得数に基づく「ホワイト企業ランキングTOP100」の最新順位を公表した。1位は前回に引き続き「東日本電信電話」となり、中小企業のトップには徳島県の「喜多機械産業」が選ばれた。

 SHEMは、2019年度(令和元年度)、2018年度(平成30年度)、2016年度(28年度)に厚生労働省の「安全衛生優良企業育成事業」を受託。国のホワイト企業認定制度である「ホワイト企業マーク」の取得数や残業時間・離職状況・有給取得率などから、特に優れた職場環境を提供している企業を選出・順位付けし、最新情報に基づいて順位を更新した。

 TOP100企業の中で、もっとも取得数が多いホワイト企業マークは、子育てサポート企業を認定する「くるみん認定」。ランクインしたTOP100社すべてが「くるみん認定」を取得し、上位の「プラチナくるみん認定」を取得している企業も96社にのぼり、子育て支援への意識の高さがうかがえる結果となった。

 女性活躍を推進する「えるぼし認定」は100社中92社、健康経営に取り組む企業を対象とした「健康経営優良法人」は100社中89社が取得していた。

 ランキングでは、1位は前回に引き続き「東日本電信電話(NTT東日本)」が選ばれた。ホワイト企業マークは「健康経営優良法人」「くるみん」「プラチナくるみん」「えるぼし」の4つを取得。平均残業時間0時間、平均有給取得率90.1%と、高水準をマークしている。

 このほか、2位は「サントリーホールディングス」、3位は「常陽銀行」。中小企業の中でももっとも高順位となったのは、徳島県徳島市に本社を構える10位の「喜多機械産業」。ホワイト企業マークは「健康経営優良法人」「ユースエール」「くるみん」「プラチナくるみん」の4つを取得している。

 SHEMによると、ホワイト企業マークは一定の基準をクリアした企業を厚生労働省や経済産業省が認定する制度で、ホワイト企業を見分けるのに極めて有用な指標と言える。就活生には、ホワイト企業ランキングを就職活動にフル活用してほしいとしている。SHEMのWebサイトでは、トップ100の企業について取得マークとともに一覧にして公表している。

◆ホワイト企業ランキング(2020年9月更新)
1位:東日本電信電話
2位:サントリーホールディングス
3位:常陽銀行
4位:丸井グループ
5位:コニカミノルタ
6位:イオン
7位:セイコーエプソン
8位:朝日新聞社
9位:田辺三菱製薬
10位:喜多機械産業

《奥山直美》

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