就職3年以内の離職率…大卒3割、高卒4割で傾向変わらず

 厚生労働省は2020年10月30日、新規学卒就職者の離職状況(2017年3月卒業者の状況)を公表した。大卒者の就職後3年以内の離職率は32.8%で、前年より0.8ポイント増加。高卒者の約4割、大卒者の約3割が就職後3年以内に離職する傾向がここ数年続いている。

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2017年3月新規学卒就職者の離職率
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 厚生労働省は2020年10月30日、新規学卒就職者の離職状況(2017年3月卒業者の状況)を公表した。大卒者の就職後3年以内の離職率は32.8%で、前年より0.8ポイント増加。高卒者の約4割、大卒者の約3割が就職後3年以内に離職する傾向がここ数年続いている。

 新規学卒就職者の離職状況は、2017年3月に卒業した新規学卒就職者の離職後3年以内の離職状況を取りまとめたもの。事業所からハローワークに対して提出された雇用保険の加入届の新規被保険者資格取得者の情報から、学歴ごとに新規学卒者と推定される就職者数を算出し、離職日から離職者数・離職率を算出している。

 大学卒業後3年以内の離職率は32.8%。前年の32.0%から0.8ポイント増加した。事業所規模別にみると、「1,000人以上」26.5%、「500~999人」29.9%、「100~499人」33.0%、「30~99人」40.1%、「5~29人」51.1%、「5人未満」56.1%。事業所規模が小さいほど離職率は高く、事業所規模が大きいほど離職率は低い傾向にある。

 産業別で就職後3年以内離職率が高いのは、「宿泊業・飲食サービス業」の52.6%、ついで「生活関連サービス業・娯楽業」46.2%、「教育・学習支援業」45.6%、「小売業」39.3%、「医療・福祉」38.4%。一方、離職率が低いのは、「電気・ガス・熱供給・水道業」11.4%、「鉱業・採石業・砂利採取業」14.0%、「製造業」20.4%、「金融・保険業」24.8%など。産業によって大きな差があった。

 大学卒業以外の新規学卒者の就職後3年以内の離職率は、短大など卒業が前年比1.0ポイント増の43.0%、高校卒業が前年比0.3ポイント増の39.5%、中学卒業が前年比2.6ポイント減の59.8%。高卒者の約4割、大卒者の約3割が就職後3年以内に離職する傾向がここ数年続いており、今回の調査でも大きな変動は見られなかった。

 厚生労働省では、新卒者らの就職を支援する「新卒応援ハローワーク」、平日の夜間と土日に電話やメールで利用できる無料相談窓口「おしごとアドバイザー」などを通じて、就職活動中の学生や新卒者、既卒者を支援している。

《奥山直美》

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