大学生の就職内定率(10/1現在)69.8%、5年ぶり70%割る

 文部科学省と厚生労働省は2020年11月17日、2020年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)の結果を公開した。大学生の就職内定率は、前年同期比7.0ポイント減の69.8%。5年ぶりに70%を下回り、リーマン・ショック後の2009年につぐ下落幅となった。

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就職内定率の推移 (大学)
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 文部科学省と厚生労働省は2020年11月17日、2020年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)の結果を公開した。大学生の就職内定率は、前年同期比7.0ポイント減の69.8%。5年ぶりに70%を下回り、リーマン・ショック後の2009年につぐ下落幅となった。

 2021年3月大学等卒業予定者の就職内定状況について、2020年10月1日時点の状況を文部科学省と厚生労働省が共同で調査した。対象は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校(専門課程)20校の計112校6,250人。

 大学(学部)の就職内定率は、前年同期比7.0ポイント減の69.8%。10月1日時点の就職内定率が70%を下回るのは、2015年以来5年ぶり。リーマン・ショック後となった2009年のマイナス7.4ポイントにつぐ、下落幅となった。

 大学区分別の就職内定率をみると、国公立大学は71.9%(前年同期比7.5ポイント減)、私立大学69.1%(同6.8ポイント減)。男女別の就職内定率は、男子大学生は68.8%(同7.3ポイント減)、女子大学生は70.9%(同6.7ポイント減)。国公立大学は男子70.6%、女子73.3%、私立大学は男子68.3%、女子70.1%。

 文系・理系別に大学の就職内定率をみると、文系は68.7%(同7.5ポイント減)、理系は74.5%(同4.8ポイント減)であった。

 地域別に大学の就職内定状況をみると、関東地区の74.4%(同6.1ポイント減)がもっとも高く、ついで近畿地区71.5%(同8.1ポイント減)。このほか、中部地区67.9%(同6.5ポイント減)、九州地区64.4%(同2.5ポイント減)、北海道・東北地区64.2%(同10.3ポイント減)と続き、中国・四国地区59.7%(同10.4ポイント減)がもっとも低かった。

 このほか、大学以外の就職内定率は、短期大学が27.1%(同13.5ポイント減)、高等専門学校が93.8%(同2.4ポイント減)、専修学校(専門課程)が45.5%(同14.9ポイント減)であった。

《奥山直美》

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