大学ブランド力ランキング東日本編、4地域トップは5年連続

 日経BPコンサルティングは2020年11月25日、「大学ブランド・イメージ調査2020-2021」の結果を発表した。東日本編の1位は4地域すべてで5年連続。北海道が「北海道大学」、東北が「東北大学」、北関東が「筑波大学」、甲信越が「信州大学」が1位であった。

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【北海道】大学ブランド総合力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP5
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 日経BPコンサルティングは2020年11月25日、「大学ブランド・イメージ調査2020-2021」の結果を発表した。東日本編の1位は4地域すべてで5年連続。北海道が「北海道大学」、東北が「東北大学」、北関東が「筑波大学」、甲信越が「信州大学」が1位であった。

 「大学ブランド・イメージ調査」は、全国の主要大学(医科大学や体育大学、短期大学などが除外)の「大学ブランド総合力」算出したインターネット調査。14回目となる今回は、全国の主要大学計457大学について、各地域に住むビジネスパーソン、中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に回答を依頼し、大学や学生へのブランド・イメージ49項目を測定。それらから大学ブランド総合力(偏差値)を算出して、ランキング化している。調査期間は2020年7月22日~8月24日。有効回答数は、北海道644件、東北1,744件、北関東1,107件、甲信越1,176件。

 北海道の総合力ランキングは、1位「北海道大学」77.8ポイント、2位「小樽商科大学」54.1ポイント、3位「北海学園大学」51.9ポイント、4位「北海道教育大学」51.8ポイント、5位「室蘭工業大学」49.8ポイント。前回と比べると順位に変動はあるものの、1位から5位までの顔ぶれは同じであった。

 東北の総合力ランキングは、1位「東北大学」90.7ポイント、2位「国際教養大学」62.0ポイント、3位「東北学院大学」58.4ポイント、4位「東北福祉大学」57.2ポイント、5位タイ「岩手大学」「山形大学」各56.8ポイント。「国際教養大学」は、総合力が前回よりも9.7ポイント上昇。東日本4地域でも上昇ランキングは1位となり、10位から大幅に順位を上げた。

 北関東の総合力ランキングは、1位「筑波大学」85.7ポイント、2位「茨城大学」54.3ポイント、3位「群馬大学」53.4ポイント、4位「宇都宮大学」52.7ポイント、5位「高崎経済大学」49.3ポイント。前回4位の「茨城大学」が2位にランクアップしたが、1位から5位までの顔ぶれは前回と同じ。

 甲信越の総合力ランキングは、1位「信州大学」77.4ポイント、2位「新潟大学」68.4ポイント、3位「山梨学院大学」60.8ポイント、4位「長岡技術科学大学」59.4ポイント、5位「山梨大学」50.6ポイント。「長岡技術科学大学」では、コロナ禍でのテレワーク需要に対応して、地域の企業向けに無料オンライン講習会を開催するなど、大学の特長を生かした取組みにより、知名度や信頼度が向上し注目を集めたと考えられるという。

 因子分析によって49項目のイメージを関連性の高い6つのグループ(6因子)に分類すると、東北の「地域貢献」で「山形大学」が2年連続で1位となった。地域貢献は各大学が力を入れており、特に国立大学は重点的に取り組んでいる。今回2位の「岩手大学」とは0.6ポイント差と僅差で、来年以降も国立大学同士の接戦が予想されている。

 甲信越の「グローバル」で初めて3位にランクインした「山梨英和大学」は、ここ3年で着実に順位が上昇。「グローバル」な大学としてのイメージが確実に浸透している。建学の精神の1つである「グローバルシチズンシップ」を特長として打ち出し、継続してきたことがイメージの浸透につながっていると考えられる。自学の特長を見極め、一貫して訴求し続けるという、大学ブランドを育てる王道ともいえる施策が成功した好事例だという。

◆大学ブランド総合力ランキング(東日本編・ビジネスパーソンベース)
【北海道】
1位:北海道大学
2位:小樽商科大学
3位:北海学園大学
4位:北海道教育大学
5位:室蘭工業大学

【東北】
1位:東北大学
2位:国際教養大学
3位:東北学院大学
4位:東北福祉大学
5位:岩手大学

【北関東】
1位:筑波大学
2位:茨城大学
3位:群馬大学
4位:宇都宮大学
5位:高崎経済大学

【甲信越】
1位:信州大学
2位:新潟大学
3位:山梨学院大学
4位:長岡技術科学大学
5位:山梨大学

《外岡紘代》

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