慶應義塾と東京歯科大学が歯学部統合と法人合併…2023年4月目途

 慶應義塾は2020年11月26日、東京歯科大学からの申し入れを受け、歯学部統合および法人の合併の協議を開始したことを発表した。今後、2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併に関して協議を行っていく。

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 慶應義塾は2020年11月26日、東京歯科大学からの申し入れを受け、歯学部統合および法人の合併の協議を開始したことを発表した。今後、2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併に関して協議を行っていく。

 東京歯科大学は、創立以来130年にわたり、歯科医師としての知識や技術だけでなく、幅広い教養を身に付けた良識ある歯科医師養成を目標に、リベラルアーツを学ぶことを重視してきた。東京歯科大学は、こうした人材育成のさらなる高みを目指し、10学部を擁する総合大学であり、歴史的関係の深い慶應義塾大学との合併の可能性について検討。機関決定を経て2020年11月6日に慶應義塾に対し歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併の申し入れを行った。

 これを受けて慶應義塾は、2020年11月26日の評議員会において、歯学部の慶應義塾大学への統合および法人の合併について協議を開始することを決定。これにより、医歯連携、医理工連携の強化・発展、さらには、慶應義塾が有する先端的なテクノロジーの歯学への応用などによって、総合大学としての研究力・教育力が一段と向上するとしている。慶應義塾は日本の総合大学として初めて、医学部、看護医療学部、薬学部、歯学部の医療系4学部を擁することになり、より学際的な研究・教育の推進によって、健康長寿社会の実現に大きく貢献していく。

 今後の進め方については、慶應義塾と東京歯科大学は、双方の歴史と現状を尊重し、今回の統合により双方に不利益が生じないよう、特に学生が最大の受益者であるように、十分考慮を重ね、2023年4月を目途に歯学部の統合と法人の合併に関して協議を行っていくとしている。

《田口さとみ》

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