東京都、合計特殊出生率は1.15…3年連続低下

 東京都は2020年12月1日、「令和元年(2019年)東京都人口動態統計年報(確定数)」を公表した。出生数は、10万1,818人で4年連続減少。合計特殊出生率は1.15で、前年の1.20より低下し3年連続低下。全国平均1.36より0.21ポイント低い結果となった。

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出生数の年次推移(東京都)
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 東京都は2020年12月1日、「令和元年(2019年)東京都人口動態統計年報(確定数)」を公表した。出生数は、10万1,818人で4年連続減少。合計特殊出生率は1.15で、前年(2018年)の1.20より低下し3年連続低下。全国平均1.36より0.21ポイント低い結果となった。区市別では、稲城市がもっとも高く1.48、中野区がもっとも低く0.93。

 「令和元年(2019年)東京都人口動態統計年報(確定数)」は、厚生労働省が9月17日に発表した「令和元年(2019年)人口動態統計(確定数)の概況」をもとに東京都分を集計したもの。調査期間は2019年1月1日~12月31日。

 出生数は、前年より5,332人少ない10万1,818人で、4年連続の減少となった。人口1,000人あたりの出生数を表す「出生率」は、前年より0.4ポイント減の7.6。全国の出生率も前年の7.4から7.0に低下した。

 合計特殊出生率は、全国1.36に対し、東京都は1.15で、前年より0.05ポイント低下。3年連続低下した。区市町村別にみると、区部の最高は中央区1.38、最低は中野区0.93、市部の最高は稲城市1.48、最低は国立市1.06、町村部の最高は利島村2.78、最低は御蔵島村0.48であった。

 出生数を母の年齢別に5歳階級でみると、15歳未満から50歳以上まですべての階級で前年より減少。母の年齢別出生数の年次推移によると、1998年からは25~29歳に代わって、30~34歳の出生数が最多となり、2009年からはさらに35~39歳の出生数が25~29歳の出生数を上回っている。また、30歳代の出生数は4年連続、40歳代の出生数は3年連続で減少しているが、全国と東京都の出生割合を比較すると、東京都の30歳代と40歳代の出生割合が高くなっている。

 死亡数については、前年より1,617人多い12万870人で、13年連続で増加。人口1,000人あたりの死亡数を表す「死亡率」は9.0で前年の8.9より上昇したものの、全国の11.2より低くとどまった。出生数から死亡数を減じた自然増減数は-1万9,052人で、4年連続の自然減となり、減少幅は年々大きくなっている。

 婚姻件数は、前年より3,343組増加し8万6,059組。離婚件数は、前年より1組増の2万2,707組。前年まで減少を続けていた婚姻件数・離婚件数ともに増加に転じた。人口1,000人あたりの婚姻率は、全国4.8より高い6.4。人口1,000人あたりの離婚率は、全国、東京都ともに1.69と同率となった。東京都の平均初婚年齢は、夫32.3歳(全国31.2歳)、妻30.5歳(同29.6歳)。夫・妻とも全国でもっとも高かった。

《畑山望》

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