「こんな機能が欲しかった」先生の悩みを解消する、BenQの電子黒板

 2020年11月22日「未来の先生フォーラム2020」内で、BenQのオンラインセミナー「先生のお悩み解決。~従来の授業をさらに光らせるICT電子黒板の活用法~」が開催された。登壇者は、ベンキュージャパンの横山真光氏と長岡愛氏。当日のようすをレポートする。

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先生のお悩み解決と従来の授業をさらに光らせる電子黒板の活用法がテーマ
先生のお悩み解決と従来の授業をさらに光らせる電子黒板の活用法がテーマ 全 19 枚 拡大写真
 2020年11月22日「未来の先生フォーラム2020」において、BenQのオンラインセミナー「先生のお悩み解決。~従来の授業をさらに光らせるICT電子黒板の活用法~」が開催された。登壇者は、ベンキュージャパン・プロダクト&マーケティング部の横山真光氏と長岡愛氏。当日のようすをレポートする。

学校教育のあり方と現実とのギャップを埋める



 横山氏のプレゼンテーションでは、最初に学校教育のあり方と現実が整理された。新しい学習指導要領では、何を学ぶかだけではなく、どのように学ぶか、そして何ができるようになるか、子どもたちの学びの進化を求めた指針となった。社会変化に適応していくために、ITの適切な活用方法やアクティブラーニングの促進も求められている。

 横山氏は、現在の学校教育現場の課題について「経験豊富な先生もまだ年数の浅い新任の先生も、どちらも情報教材や情報教具の活用がしきれず、既存の業務が減ることがないために時間が不足し、負担が重くのしかかっている」と話す。また、小中高の子どもたちは論理力やITリテラシーがまだ十分に養成されているとはいえず、学習指導要領で求められているスキルと現実にはギャップが生じているという。

 次に、現場の先生からの声として、授業における悩みが紹介された。
授業準備にかける時間がほとんどない
児童・生徒の作品や発表を授業で共有しづらい
児童・生徒たちの視線がなかなか正面にいかない
授業の振り返りの時間で消してしまった板書をぱっと戻したい
授業に集中できていない児童・生徒がいる
もっと活発に授業を行いたい など

 こうした悩みを解消し、新しいICT教育の形を実現するために、BenQの電子黒板は開発されているという。

抗菌にアイケアも…健康に配慮した電子黒板



 今回、紹介されたのはBenQの電子黒板「RP02シリーズ」。本シリーズは、抗菌製品技術協議会(以下、SIAA)の抗菌認証を取得した日本初の電子黒板だ。ディスプレイ表面に銀イオンのコーティングがされ、手で触っても菌の繁殖が抑えられる。厳しい検査項目にクリアし、SIAAの認証を取得した。

SIAAによる抗菌認証日本初のSIAA抗菌認証を取得した「RP02シリーズ」

 空気品質センサーも搭載しており、教室内の環境が視覚的に確認できるのも特徴だ。温度・湿度・PM2.5、そして空気汚染の指標として海外で認知されているPM10などの項目が表示される。室内における濃度が高くなると集中力が下がるといわれているCO2のセンサーも搭載し、学習環境の向上を目的として開発が行われたという。

 また、画面の反射やちらつきを抑え、有害なブルーライトをカットするアイケアの機能も充実。子どもたちが健康で安全な学びを実現できるツールと言える。

デザインも使い心地もスマート



 電子黒板の肝となる書き心地に関しても、最新の技術を採用している。Fine IR+とゼロギャップボンディングという技術によってタッチ精度が上がり、見ているところと書いているところの視差を軽減させたことで、従来品よりも書き心地が向上している。付属のペンや指での操作が可能だ。

書きやすさが向上最新の技術で書きやすさがさらに向上

 RP02シリーズは、スタイリッシュで華奢なデザインのため、教室内に配置しても景観を壊すことがない。さらに、Andoroid8.0内蔵で、PCがなくても電子黒板単体で動作させることができる。画面の前面にはHDMIやUSB Type B、USB type C、USB2.0、USB3.0など、使用頻度の高い接続端子を搭載。またNFCセンサーがあるので専用NFCカードをかざすだけでアカウントに簡単にログインすることができるという。教育の場面でストレスなく使用できる工夫がいたるところに施されている。

便利なソフトウェアで授業が進化



 RP02シリーズ内に搭載された、授業を進化させる多彩なソフトウェアも紹介された。

 誰でも使いやすいホワイトボードアプリ「EZWrite」。2つの電子黒板をリアルタイムで共有することができるものだ。また電子黒板とタブレットやスマートフォンでコラボレーションも可能であるため、たとえば黒板が見えにくい教室後方の生徒に対し、コラボレーション機能でホワイトボードに表示されている内容を生徒の端末に表示するなどの対応が可能だ。

 画面共有に関しては、もうひとつ「InstaShare」アプリも搭載している。電子黒板と同じネットワークに接続されたPCやスマートフォン、タブレット端末からの画面をワイヤレスで映すことができるもの。接続した複数のデバイスの画面を、電子黒板に最大9分割で同時に表示することができる。資料の比較やグループでの発表などに役立つだろう。スマートフォンやタブレットのカメラで映像を共有すれば、書画カメラの代替としても活用できる。

 管理者向けのアプリも充実している。デバイス管理アプリ「DMS」は、LANあるいはインターネット経由で電子黒板の状態を監視・操作でき、電子黒板の消し忘れも把握できる。メッセージ配信アプリ「X-Sign Broadcast」は、テキストメッセージや画像を遠隔で電子黒板に配信できるため、複数の教室への簡単な連絡に便利だ。下校時刻を知らせるメッセージの配信や、卒業式や入学式のお祝いメッセージなどの利用が考えられるだろう。

使い勝手の良いアプリが並ぶ“痒いところに手が届く”アプリがずらり

 横山氏は「私たちのゴールは先生のお悩み解決です。せっかく導入しても使いにくかったり、学習効果がなければ意味がありません」と話す。ICT利活用授業研究推進校である神奈川県立秦野高校の事例をあげ、電子黒板を導入後「授業が手軽に行えるようになった」「大画面で可視化することで生徒自ら気付ける授業ができている」「生徒が自分の考えを伝える手段としてICTをうまく活用している」「生徒が考える時間を確保できた」といった先生の声を紹介した。

「これが欲しかった」授業に便利な機能を搭載



 続いて横山氏は、長岡氏とともにRP02シリーズを使ってデモンストレーションを行った。デモで利用したのは65インチのディスプレイ。解像度は4Kなので画像を表示すると細部まではっきりと映し出される。

 まずは入力機器のリスト表示。HDMIやUSB Type Cなどで接続した機器の選択が可能だ。従来はVGAやHDMIが主流だったが、今後はType Cの端末が増えると考えられることから、需要に合わせて電子黒板も進化させたという。

 電子黒板にログインするときは、ログインボタンでIDとパスワードを入力するか、オプションのNFCカードをかざす。カードにはNFCのチップが中に入っていて、ユーザーの個人情報が紐付けられている。

 続いて、ホワイトボードアプリ「EZWrite」を立ち上げて試し書き。ペンは24色もあり、太さや色をすぐに切り替えることができる。手書きの文字や図形をきれいに変換してくれる機能もあるので、算数・数学の製図等に活用できそうだ。

手書きの文字や図形をきれいに変換できる急いで書いた文字や図をきれいに変換してくれる

 文字を書いたあとは、手のひらを当てて擦るだけで消すことが可能。また、全部を消す場合は、消しゴムツールをタップして「ALL」を選択すれば一括消去。板書の一部分だけを取っておいて書き直すことや、前の画面に戻る場合は、サムネイル表示で使いたいページに戻ることや、コピーすることもできる。授業のまとめや、前回の復習などに有効だろう。

 ツールボックスにも便利な機能がある。テスト等の時間を測るのに便利なタイマーや、発表者を選ぶことができるゲーム性のある抽選ツールなど、まさに痒いところに手が届く機能だ。

アイデア次第で活用の幅が広がる電子黒板



 読み込んだ画像で動画を制作することもできる。作成した動画は電子黒板にあるストレージに保存され、ファイルマネージャーで開けると再生可能だ。数時間にわたって行った発表を動画にして、編集をすることで、授業の成果としてまとめることもできる。

 また、読み込んだ画像やPDFにはペンを使って直接書き込みができるので、テストの解説にも利用できる。テストの解説の際には、子どもたちはどうしても手元のテストを見がちだが、電子黒板に表示すると、子どもたちの顔を正面に向けることができ、授業としての一体感も担保できる。

テストに解説を書き込むことができるテスト解説も能動的な姿勢を維持したまま進行できる

 生徒それぞれの端末を連携させて、ホワイトボードを共有することも簡単だ。同一のネットワーク下になくても、連携したい端末でQRコードを読み取ってログインするだけで、電子黒板と同じ画面をリアルタイムで共有することもできる。「配信モード」は電子黒板の内容を配信し、「コラボレーション機能」は生徒の端末側からの書き込みも可能になる仕組みだ。これらの機能を使い分けることで、自宅にいても学校で行われている授業の板書をリアルタイムで確認でき、生徒の端末からのアクションも可能となる。オンライン授業の可能性がさらに広がることになるだろう。


 豊富な機能を備えたBenQの電子黒板。それらの機能は、単に最新の技術を組み込んだだけでなく、現場の先生が抱く多くの悩みを解消するためのものだ。長岡氏は「初めて使う方もすぐに使い方をマスターでき、使えば使うほど、子どもたちや先生のアイデアによって活用の幅が無限大に広がる電子黒板」と話す。基本的な使い方を覚えたら、あとは自分次第。先生が自分自身の授業スタイルにどのように活用できるか、子どもたちも授業にどのように使っていきたいか、それを一緒に考えていくことすら、ひとつの学びになるのではないかと感じた。

 BenQでは、下記フォームより製品に関する質問を受け付けている。問合せの際「リセマムを見た」または「未来の先生フォーラムを視聴した」とコメントすると、下記2つの特典が提供される。
※特典内容:先生方向けWebオンライントレーニング(1回)、シーン別の簡易マニュアル

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《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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