【大学受験】医学部の男女別合格率、文科省が公表

 医学部の不正入試問題に関連して文部科学省は、全国81の国公私立大学医学部医学科における2020年度と2019年度の男女別合格率を公表した。2020年度入試で、女子合格率が男子を上回ったのは23校。不正を指摘された10校では昭和、マリアンナ医科、金沢医科の3大学だった。

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国公私立大学医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率
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 医学部の不正入試問題に関連して文部科学省は、全国81の国公私立大学医学部医学科における2020年度と2019年度の男女別合格率を公表した。2020年度入試で、女子合格率が男子を上回ったのは23校。不正を指摘された10校では昭和、マリアンナ医科、金沢医科の3大学だった。

 「医学部医学科の入学選抜における男女別合格率」は、2020年度(令和2年度)と2019年度(平成31年度)の入学者選抜について、全国81の国公私立大学医学部医学科の男女別合格率、受験者数、合格者数を一覧にまとめたもの。2013年度(平成25年度)から2018年度(平成30年度)の平均合格率も男女別に参考として掲載している。

 これによると、全国81大学医学部医学科の平均合格率は、2020年度が男子12.56%、女子11.42%、2019年度が男子12.11%、女子11.37%。2020年度入試で、女子の合格率が男子を上回ったのは、弘前大学、東京医科歯科大学、富山大学、信州大学、滋賀医科大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、愛媛大学、佐賀大学、琉球大学、埼玉医科大学、杏林大学、昭和大学、帝京大学、東邦大学、日本医科大学、聖マリアンナ医科大学、金沢医科大学、大阪医科大学、兵庫医科大学、川崎医科大学の23校。このうち、滋賀医科大学は、男子26.63%に対し、女子38.35%と、女子合格率が11.72ポイント上回った。

 文部科学省から不適切な事案として改善を求められた10校のうち、昭和大学と聖マリアンナ医科大学の2校は、2年連続で女子合格率が男子合格率を上回った。金沢医科大学は2020年度のみ、順天堂大学、東京医科大学、日本大学、北里大学、福岡大学の5校は2019年度のみ、女子合格率が男子を上回った。神戸大学と岩手医科大学の2校は、2年連続で男子合格率のほうが高かった。

《奥山直美》

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