2020年投資家意識調査は2020年2月18日~2月26日、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、スイス、香港、台湾、シンガポール、日本の8歳から15歳の子どもとその親の計4,703名を対象に、お金に関する意識を調べた。
また、アジアでは家庭においてもお金について教えることを親が意識しており、台湾では78%、香港では72%の親が「お金の管理を教える」という目的で子どもにお金を渡していた。一方、日本ではお金を渡す目的としてもっとも多い回答が「日々の支出のため」47%、ついで「お金の管理を教えるため」42%だった。
お小遣いやお手伝いなどの報酬を合計した金額を週平均に換算したところ、香港は平均181香港ドル(2,565円)、シンガポールは32シンガポールドル(2,521円)、イタリア15.14ユーロ(1,800円)、スイス14.09ユーロ(1,675円)、スペイン12.35ユーロ(1,469円)、フランス11.59ユーロ(1,378円)、イギリス9.16ポンド(1,308円)、日本は808円、台湾は77台湾ドル(282円)(円換算は2020年2月18日の為替レートを使用)となり、日本の子どものお小遣いはアジア・ヨーロッパの中でも、2番目に少ない金額だった。
現在の貯蓄状況に関する質問で「お小遣いを現金で貯金している」と回答した子どもは、香港では73%、シンガポール72%、台湾63%、イギリス54%、フランス40%、日本55%、スイス58%、スペイン69%、イタリア56%だった。
一方、「お小遣いを貯金していない」と回答した子どもは、フランス66%、日本62%、スイス52%、香港23%、シンガポール27%、台湾25%となり、アジア諸国と比較した場合、日本の子どもはお小遣いを貯金する意識がほかのアジアの国々と比べると低く、お金を使うことに意識が向いている傾向にあった。