千葉県、若者向け相談窓口を新たに設置…Zoom利用

 千葉県は2024年4月1日、県内の若者向けにスマートフォンからアクセスできる新たな相談窓口として、「ワンストップ・オンライン相談」を開始した。Zoomアプリを利用し、匿名で、顔や声を出さずにチャットでも対話ができる。公認心理師や経験豊かな相談員が対応する。

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新設したワンストップ・オンライン相談
新設したワンストップ・オンライン相談 全 2 枚 拡大写真

 千葉県は2024年4月1日、県内の若者向けにスマートフォンからアクセスできる新たな相談窓口として、「ワンストップ・オンライン相談」を開始した。Zoomアプリを利用し、匿名で、顔や声を出さずにチャットでも対話ができる。公認心理師や経験豊かな相談員が対応する。

 千葉県の「子どもと親のサポートセンター」には、若者向けに電話相談、メール相談、SNS相談があるが、いずれの相談とも繋がっていない若者がいることから、スマートフォンからアクセスできる若者向けの新たな相談窓口として「ワンストップ・オンライン相談」を開設した。相談はZoomアプリを利用。相談対象は、千葉県在住、在学の10代の若者(小学4年生から高校3年生くらいまで、若年無業者を含む)。相談時間は、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで、1回40分、1日7コマ以上設定している。

 「子どもと親のサポートセンター」のWebサイトで1か月前からWeb予約を受け付けている。匿名で、顔や声を出さずにチャットでも対話ができ、公認心理師や経験豊かな相談員が丁寧に対応するという。相談者の同意なく、個人情報や相談内容を第三者に公開することはない。ただし、身体や命に危険があると判断した場合など、緊急時に限り、警察などの関係機関と個人情報や相談内容を共有することがある。「ワンストップ・オンライン相談」のWebサイトでは、事前準備など相談方法をわかりやすく説明している。

 今回、従来行ってきた相談事業の改善を行った。SNS相談は、中高生が対象だったが、小学4年生から6年生にも対象を拡大。児童生徒や保護者が対象の来所相談は、何らかの理由で来所が困難な場合、Zoomアプリを利用したオンライン相談「来所相談+(プラス)」で相談できるようになった。不登校の児童生徒をもつ保護者対象の相談窓口「サポルーム」も、Web予約できるようになった。

《田中志実》

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