【高校受験2021】東京都立高校入試<理科>講評…計算量が増加

 令和3年度(2021年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和3年2月21日(日)に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。

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【高校受験2021】東京都立高校入試<理科>講評
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 令和3年度(2021年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和3年2月21日(日)に実施された。東京都が令和3年2月15日に発表した最終応募状況によると、全日制は2万9,509人の募集人員に対して3万9,785人が志願し、最終応募倍率は1.35倍。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評
(SAPIX中学部 提供)


【高校受験2021】東京都立高校入試<理科>講評

1.小問集合(物理・化学・生物・地学)


 物理、化学、生物、地学の各分野から、基本事項を確認する出題で、例年通りの傾向でした。設問数は5問から6問に増加しました。ミスを最小限に抑えたい内容です。

2.小問集合(物理・化学・生物・地学)


 形式は例年通りで、レポートの内容と知識や計算を組み合わせて解く問題でした。一方、近年の問題と比較して計算量がやや多くなっているため、解きにくいと感じた受検生もいたと思われます。

3.天気(地学)


 天気に関して、グラフや図を読み取って考える問題と、基本的な知識を確認する問題でした。典型的な問題が多いため、解きやすい内容だと言えます。

4.植物(生物)


 植物に関して、観察や実験の結果から考察する問題でした。公立校で頻出の問題で、学習量によって解きやすさに差が出たと考えられます。

5.化学変化(化学)


 化学実験について、実験の手順や関連する知識を確認する問題と、実験結果の数値を用いて計算する問題でした。近年の化学分野の大問と比較して計算量が多く、手間取った受検生もいたことでしょう。

5.電流(物理)


 電流と磁界に関する実験について考察する問題でした。前半は解きやすい典型的な内容を、後半はやや高度な内容を扱っていました。後半は、同様の実験に関する問題を解いたことがあり、実験装置についてある程度の知識をもっている受検生は有利だったことでしょう。
【高校受験2021】東京都立高校入試<理科>講評
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 このレポートは、令和3年2月22日(月)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)を対象に「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」をオンライン配信する。3月19日(金)から視聴可能。講演内容や視聴方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部

《編集部》

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