私立高校、定員充足率は前年度比0.14ポイント増83.76%

 日本私立学校振興・共済事業団は2021年3月8日、2020年度(令和2年度)私立高等学校入学志願動向を公表した。入学定員充足率は前年度比0.14ポイント増の83.76%。入学定員充足率100%未満の学校数割合は71.0%と、前年度より0.3ポイント下降した。

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入学定員等と入学定員充足率
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 日本私立学校振興・共済事業団は2021年3月8日、2020年度(令和2年度)私立高等学校入学志願動向を公表した。入学定員充足率は前年度比0.14ポイント増の83.76%。入学定員充足率100%未満の学校数割合は71.0%と、前年度より0.3ポイント下降した。

 2020年度私立高等学校入学志願動向は、日本私立学校振興・共済事業団が2020年度に実施した「学校法人基礎調査」をもとにまとめたもの。2020年5月1日現在の状況について、私立高等学校1,322校のうち、1,296校のデータを集計している。

 2020年度の入学定員は40万8,390人で、前年度(2019年度)より32人減少した。前年度と比較すると、志願者は1万8,787人(1.7%)、受験者は2万300人(1.9%)、合格者は2万3,435人(2.3%)それぞれ減少したが、入学者は545人(0.2%)増加した。

 入学定員充足率は83.76%で、前年度より0.14ポイント上昇した。入学定員充足率が100%未満の学校数は1,296校中920校で、全体の71.0%となり、前年度より0.3ポイント下降した。入学定員充足率が70%未満の学校数は、前年度と同じ385校、全体の29.7%だった。

 15歳人口が減少している中、入学定員充足率は過去15年間でもっとも低かった2006年度(平成18年度)の78.55%から改善し、近年は安定的に推移している。

 都道府県別の動向をみると、志願倍率がもっとも高いのは群馬県、ついで岡山県、富山県など。入学定員充足率がもっとも高いのは福井県、ついで埼玉県、岡山県など。2020年度の入学定員充足率が100%以上の割合がもっとも高いのは福井県で、新潟県、群馬県と続いている。

 男子校・女子校・共学校別の動向をみると、志願倍率は共学校、男子校、女子校、合格率は女子校、共学校、男子校の順に高い。入学定員充足率は共学校がもっとも高く、ついで男子校、女子校。推薦割合(入学者に占める推薦入学者の割合)は、男子校34.72%、女子校50.17%、共学校40.89%。前年度から男子校は5.21ポイント、女子校は0.5ポイント下降したが、共学校は4年連続で上昇した。

 私立高等学校入学志願動向の詳細は、日本私立学校振興・共済事業団私学振興事業本部のWebサイトから確認できる。

《奥山直美》

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