【高校受験2021】兵庫県公立高入試<国語>講評…昨年並み

 2021年3月12日(金)、令和3年度(2021年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「国語」の講評を掲載する。

教育・受験 中学生
【高校受験2021】兵庫県公立高入試<国語>講評
【高校受験2021】兵庫県公立高入試<国語>講評 全 1 枚 拡大写真
 2021年3月12日(金)、令和3年度(2021年度)令和3年度(2021年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2021年3月4日に発表された全日制の志願者数は2万2,243人で、倍率は1.04倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「国語」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<国語>講評
(開成教育グループ 提供)



大問1 資料読み取り・思考力問題 やや易
大問2 漢文の読解 やや難
大問3 古文の読解 標準
大問4 小説の読解・漢字の読み取り 標準
大問5 論説文の読解・漢字の書き取り・文法 標準

 資料読み取り問題では、芸術鑑賞会の【ちらし案】とそれについての【話し合い】を題材に、思考力や国語知識が問われた。昨年は新聞・資料・グラフなど、複数の資料から必要な情報を素早くとらえる必要があったが、今年度はちらしを作成する意義を考えながら資料を読み進めれば解くことができるだろう。

 漢文では、文中の代名詞が誰を指すのかを問う問題が登場した。登場人物の関係や誰の言葉なのかを把握しながら読む必要がある。古文では、歴史的仮名遣い、古語の意味、物語の展開や人物の行動の理由など、基本的な知識や本文理解が求められた。

 小説・論説文の読解では、例年通り選択問題を主体とした内容理解問題が中心であるが、そのうち漢字・文法・語句知識の問題も3割を占めている。読解問題の配点は他県に比べ多くはないが、スマートフォンやAIが登場する今日的な題材の文章は比較的長く、選択肢も注意深い読み取りを必要とするものがある。漢字の読み書きを含む幅広い学習を積み重ねた上で、文章を素早く正確に読む力、および時間配分の練習を行っておく必要がある。

---
 このレポートは令和3年3月13日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集