●ヒストリーシアター
海老名駅改札口から続くペデストリアンデッキにつながって、建物2階にミュージアム入り口がある。エスカレーターを降りていくと、小田急線開業(1927年)当時の車両「モハ1」が展示されている。
ここが、小田急電鉄のはじまりと歴史、数々の時代をかけぬけた特急ロマンスカーの誕生と進化の軌跡をたどる「ヒストリーシアター」だ。小田急電鉄の3つの行動指針である「真摯・進取・融和」を、タップダンスとジャズで演出したショートムービー「ロマンスカーは走る」を投影する。まずここを見学してから、館内「ロマンスカーギャラリー」などに足を運ぼう。
●ロマンスカーアカデミア I
ロマンスカーの歴史や小田急電鉄のあゆみを伝える展示エリア「ロマンスカーアカデミア」。館内に「I」と「II」の2つのテーマで設けられている。「I」には、小田急電鉄の歴史をまとめた企業年表や、小田急電鉄の一大事業であった複々線化事業を学べる模型を展示する。講演やワークショップ、学校団体向けの学習スペースとしても活用する予定だという。

2階には、新宿から箱根まで小田急沿線の多様さを表す、設置面積約190平方メートルの「ジオラマパーク」がある。
通常は、背景のパノラマスクリーンに流れる「時間」をテーマにした映像と照明やジオラマの建物の光が連動し、刻々と移り変わる沿線の街並みの中を、ロマンスカー(10車種)と通勤電車(5車種)が走っている。合間には、映像×音響×照明で演出するジオラマショー「時間と距離のロマンス」を実施する。
ショーは、パノラマスクリーンの演出と、このジオラマのために創られたオリジナルソング、ジオラマへのプロジェクションマッピングのほか、ロマンスカーと通勤電車の走行、ジオラマの建物の照明演出などが融合した、ダイナミックな構成だ。
ジオラマ全景を俯瞰で見学できる、デッキスペース「ジオラマビューテラス」も設けてある。ジオラマの運転体験もでき、1回3分100円。
ミュージアムの入場について、当面の間は事前予約制だ。ロマンスカーミュージアムの公式ウェブサイトより予約を受け付けている。