【大学受験2022】桜美林大「探究入試 Spiral」新しい入試方式開始

 桜美林大学は2021年4月27日、2022年度入学者選抜より新しい入試方式「探究入試 Spiral」を開始すると公表した。探究活動に取り組んでいる者、もしくは取り組んだ者を対象として実施。入試選考に先立ち、5月から教育関係者や受験生を対象にしたセミナーを開催する。

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桜美林大「探究入試 Spiral」
桜美林大「探究入試 Spiral」 全 3 枚 拡大写真
 桜美林大学は2021年4月27日、2022年度入学者選抜より新しい入試方式「探究入試 Spiral」を開始すると公表した。探究活動に取り組んでいる者、もしくは取り組んだ者を対象として実施。入試選考に先立ち、5月から教育関係者や受験生を対象にしたセミナーを開催する。

 2022年度から実施される高等学校の新しい学習指導要領で中心的なキーワードとなる「探究」。「探究」と名のつく科目が多数新設され、学習内容やその指導方法に注目が集まっている。桜美林大学は、探究的な経験を重ねてきた受験生が正しく評価され、その経験を大学での学びにつなげることができるよう、入試方式を新設することにした。

 「探究入試 Spiral」のSpiralとは「螺旋(らせん)」を指す英単語。螺旋には終わりがなく、同じような道を辿りながらも、少しずつ変容していくようすを表している。新しい入試方式を「探究の螺旋=Spiralへの入り口」とするため、「探究入試Spiral」と名付けた。

 対象は大学入学資格を有する者で、探究活動に取り組んでいる者、もしくは取り組んだ者。「探究活動」とは、授業、課題研究、委員会活動、課外活動、自主活動など、活動の形式は問わない。経験を重視し、実績より学習者本人の学びや成長を評価する。評価基準は、探究活動を継続的に実施できる力や、主体的・協働的に取り組む力などの10項目としている。求める素質と評価基準についてはWebサイト「探究入試Spiral」で公開している。

 「探究入試Spiral」の出願は9月1日から開始。募集学群および募集人員は、リベラルアーツ学群が20人程度、ビジネスマネジメント学群は15人程度、健康福祉学群は若干名。なお、出願時に「専願」「併願」の選択が可能。選抜は、一次審査(書類選考)、二次審査(面接)を実施する。二次審査では、探究学習に関するプレゼンテーション(5分程度)、プレゼンテーションと出願書類に関する質疑応答、課題図書に関する口頭試問を実施する。

 また、2022年度入学予定者の入試選考に先立ち、2021年5月から教育機関関係者向けの研究会、7月から受験生向けの対策セミナーをオンラインで実施する。これにより、学習者の探究活動を高等学校・大学からの移行期にも切れ目なくつなげていくサポートが可能となるという。高校の教員など教育関係者対象の「探究×入試 勉強会」は、5月25日、6月22日に開催。受験生対象の探究入試対策セミナーは、7月から実施予定。セミナーの申込みなど、詳細はWebサイト「探究入試Spiral」等で随時案内する。

◆桜美林大学「探究×入試 勉強会」
日時:2021年5月25日(火)・6月22日(火)16:00~17:00
場所:Zoomを利用
対象:教育機関関係者(おもに高等学校の教員)

◆探究入試対策セミナー
対象:受験生
日時:2021年7月から実施予定
場所:Zoomを利用
※勉強会、セミナーの申込みは決まり次第Webサイトで知らせる

《田中志実》

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