山梨大、女子学生に生理用品無償配布…自治体でも支援広がる

 山梨大学は2021年4月28日から、生理用品を無償配布する「Coの花支援」を実施している。コロナ禍で経済的に困窮する女子学生に対し行うもので、甲府キャンパスと医学部キャンパスで5月14日までの平日に配布する。

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 山梨大学は2021年4月28日から、生理用品を無償配布する「Coの花支援」を実施している。コロナ禍で経済的に困窮する女子学生に対し行うもので、甲府キャンパスと医学部キャンパスで5月14日までの平日に配布する。

 山梨大学の「Coの花支援」は、経済的負担軽減を図り、女子学生の快適な暮らしを守ることを目的に防災備蓄品等を活用し、試行的に実施したもの。事業を開始した4月28日は、甲府キャンパスの会場を訪れた留学生を含む学生31人に生理用品1袋を手渡した。また、女性が抱える体の不調等を説明する動画を会場に流した他、生活の困りごと等を聞くアンケートを実施。訪れた学生は「アルバイト先が休業になり収入が少なくなったので大変助かる。また、このような機会があれば利用したい」とコメントしている。

 福岡県の筑紫女学園大学は5月12日から、大学および大学院に在籍する学生に対して、大学保健室等で生理用品の無償配布を行う。学生に安全で安心な学生生活を過ごしてもらうための支援活動で、大学のある太宰府市に費用の半額を助成してもらった。配布は当面の間行う。

 生理用品を無償配布する自治体は増えている。福岡県は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアルバイト収入が減る等、経済的に厳しい状況にある女子学生を支援するため、県内大学・短大56校を対象に災害救助用備蓄生理用品を無償配布。配布数は約1万7,000枚で、1校あたり約300枚を4月下旬に送付した。大学等には、必要とする人が受け取りやすいよう、保健室に設置する等の対応を依頼している。

 その他、滋賀県草津市では生活困窮等により生理用品の購入が困難な女性に対し、生理用品の無料配布を4月15日から行っている。配布先は市内小中学校や立命館大学びわこ・くさつキャンパス(保健センター)。防災備蓄用品を活用しており、なくなり次第終了する。

《田中志実》

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