山口県、高校生と教職員4万人にPCR検査実施…全国初

 山口県は2021年5月11日、県内の高校の生徒と教職員約4万人にPCR検査を実施すると発表した。県内すべての高校生を対象としたPCR検査の一斉実施は全国初。修学旅行や大会出場等で県外と往来する生徒に対しては、2022年3月まで臨時検査も行う。

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高校生等へのPCR検査
高校生等へのPCR検査 全 3 枚 拡大写真
 山口県は2021年5月11日、県内の高校の生徒と教職員約4万人にPCR検査を実施すると発表した。県内すべての高校生を対象としたPCR検査の一斉実施は全国初。修学旅行や大会出場等で県外と往来する生徒に対しては、2022年3月まで臨時検査も行う。

 山口県では、県内の高校でのクラスター発生や変異株流行にともなう子供たちの不安を軽減し、安心・安全な学校教育活動を目指し、学校における感染防止の緊急対策として高校生等へのPCR検査の一斉実施を決めた。

 対象となるのは、山口県内にある県立62校、市立1校、私立23校の計86校の高等学校等。生徒・教職員約4万人を対象に5月中旬から6月上旬にかけて、唾液採取PCR検査キットを用いた一斉検査を行う。ただし、検査は本人や保護者の同意を得たうえでの任意実施とする。山口県によると、県内の全高校生を対象としたPCR検査の実施は全国で初めて。

 また、県外との往来をともなう学校行事や大会等、県外出身寮生の帰省、県内の校外行事や大会等に際しては、実施前後に臨時のPCR検査を実施する。期間は、一斉検査終了後から2022年3月まで。

 5月下旬には、学校関係者を対象とした臨時研修会もオンデマンド視聴により実施する。対象は、学校管理職や養護教諭、保健主任、大会等主催者である学校体育・文化団体関係者等。感染症の最新情報を提供し、学校行事等における留意点等を伝える。

 5月11日に会見した山口県の村岡嗣政知事は、「コロナの影響で昨年はさまざまな大会が中止になり、高校生たちにも大変つらい思いをさせることになった。1年経ってコロナが収束するどころか、今は第4波ということでより強さを増して感染が広がっている。高校でクラスターも複数発生している。高校の学校行事やさまざまな大会等についても再び脅かされつつある状況にある」と説明。「子供たちが安心して学校生活が送れるように全力でサポートしていきたい」と語り、理解や協力を求めた。

《奥山直美》

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